「倍速」で生きる男が明かす、元プロサッカー選手の父親に与えられた言葉 Beleza RYUSEIさん
第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回はBeleza総代表のRYUSEIさんが影響を受けた言葉を探りました。
23歳でカラー技術で初の月間指名1050万円達成するなど、文字通り「倍速」で成長している彼を動かすコトダマとは?
「礼節を尊び、努力を惜しまず、謙虚と感謝の心を持って物事にあたる」
僕の通っていた学校では、小学校、中学校、高校のそれぞれの卒業時に、親から子どもへ「6年間よく頑張ったね」などの文章が贈られていました。
そこに並んでいたのが「礼節を尊び、努力を惜しまず、謙虚と感謝の心を持って物事にあたる」という父から僕に贈られた言葉。小学校から高校までいつも同じ文言でした。しかもそれが達筆だったから目立っていましたね。その言葉が今も僕の脳裏に焼き付いています。
父は元プロサッカー選手で、引退後は高校教師をしています。僕はプロサッカー選手の父親の素質を引き継いでいたのだと思います。小学校から高校までサッカーをしていて、それなりにいい結果を残してきましたし、Jリーグのユースや下部組織に所属していました。一方で、努力よりも才能でサッカーをしていた感覚があるんです。
サッカーに関しては何をやっても上手くいっていたので、謙虚さに欠けたり、少し勘違いしたりしていた時期もありました。しかしながら、節目節目で「礼節を尊び、努力を惜しまず、謙虚と感謝の心を持って物事にあたる」という言葉が頭に浮かんできたんです。だから傲慢にならずにやってこられました。
高校卒業後はサッカー推薦で大学に行くつもりでしたし、いくつかの大学の候補があったのですが、一生サッカーを続けるほど好きではないことに気づいて、美容師の世界を目指すことに。スポーツ界は10代、20代から活躍しているスター選手がいますが、美容師として大成するには時間がかかります。しかし、若手美容師が輝ける美容業界をつくることができれば、美容師は憧れの職業になるはず。そんな想いを抱き、売上や独立など、何事にも業界最速にこだわって走ってきました。
実際に、美容師3年目で月間売上1050万円を達成したし、今こうしてBeleza 総代表、LINDO TOKYO producerをしています。ありがたいことに、多くの方にお褒めの言葉をいただきます。
でも、そこで思い出されるのが父の言葉。上には上がいるし、自分の一人の力でここまでやってきたわけじゃない。全ての人をリスペクトし、「礼節を尊び、努力を惜しまず、謙虚と感謝の心を持って物事にあたる」を実践していきたいです。