アメリカと中国で30年美容業界を見続けてきたMr.山田に聞く本当に売れる美容師になる方法

 

カリフォルニアの2サロンのオーナーを軸に約30年に渡りアメリカ、中国、日本で美容師、ヘアメイクとして多様な経験を重ねてきた山田実さん。アメリカでのサロンワーク、ヘアメイク、海外で美容を学びたい日本人美容師のサポートに始まり、ウェディングヘアメイク、中国での会員制高級サロンのクリエイティブプロデユーサー、映画やTGC上海でのヘア総合プロデュースなど華々しく活躍してきました。そんな山田さんが今、日本で本当に売れる美容師を育てたいと教育に乗り出しました。世界のトップを見てきた山田さんだからこそ見えてくる本当に売れる美容師とは? 山田さんの美容師人生と今教育に乗りだす理由を伺いました。

 


 

自由を求める美容師、アメリカに渡る

 

23歳でアメリカに渡ったとのことですが、なぜアメリカに?

 

単純に言うとアメリカで一旗上げてやろうという気持ちがあったのと、日本の美容業界を窮屈に感じていたからです。渋谷の美容室で働いていたのですが、当時の美容業界は給料も安く、言いたいことも言えず、朝から晩まで働き詰めで全く自由がない。だったら海外に行ってみたらいいんじゃないか。エンターテイメントの世界にも興味があるからアメリカがよさそうだ。ニューヨークは東京と似たり寄ったりだろうから、ロサンゼルスだろう。若さもあり、そのぐらいの考えで渡米しました。ハリウッドのサロンで働いた後、ロサンゼルスで現在も続けている PIA HAIR SALONをオープンしました。

 

−その後アメリカでサロンワーク以外ではどのような活動をされたのでしょうか?

 

アメリカのサロンで働いて、その仕事の仕方や自由さに人生観がガラッと変わったんです。だから、日本で自分と同じように窮屈な思いをしていて、海外で美容を学びたい、働きたい、と考える美容師さんをサポートしようと思いました。アメリカで働くためには、州のコスメトロジーライセンスが必要です。そこで、日本から来た美容師さんがカリフォルニア州のライセンスを取得するためのバックアップ事業を始めたんです。サロンワークをやりながら、年間10人程度、20年間で200人程のサポートをしてきました。

また、現地では日本人の美容師が少ないので、日本からハリウッドに来るCM撮影などのヘアメイクにもよく呼ばれ、ヘアメイクの経験を積みました。

 

グアムでのウェディングヘアメイクの様子

 

その後はヘアメイクの実績を買われ、グアムのウェディングヘアメイクビジネスの構築にも携わりました。初めは自分がやってみなくてはわからないと1年間グアムに住んで実際にウェディングヘアメイクを1320組行いました。ビジネス構築ができたところで他の美容師さんたちに引きつぎましたが、これも良い経験になったと思います。

 

>ヘアメイクアップアーティストとしてどう自分を売るか(北京)

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