コロナによるサロン離れの今、ヘアカットでどう提案する? 第一線のサロンワークから見えてきたショートトレンド対談
コロナ禍による自粛期間を経験し、人の流れも大きく変わリました。その流れを受けて、ヘアサロンを利用する目的や来店頻度、ヘアに対する価値観にも変化が見えてきた1年。戸﨑亨祐さん(Say.)、山田信夫さん(AFLOAT)、絹村友也さん(sand)に登場してもらい、改めて「ショートトレンド」について考えました。
対談メンバー紹介
(右から)
戸﨑亨祐さん(Say.)
都内郊外のサロンで22歳の時にI度目のスタイリストデビューするものの、26歳でアシスタントとして再出発。二度目のスタイリストデビュー後、再現性を極めたショート提案が大ヒット。
インスタグラム@k.tosaki
山田信夫さん(AFLOAT)
大阪のサロンに勤務後、上京。アフロートでのアシスタント期間を経て、29歳でデビュー。リアルなビフォー&アフターの投稿写真が注目を集める。レザーを駆使した時短カットを確立。
インスタグラム@afloatyamada
絹村友也さん(sand)
地元、愛知県のサロンでスタイリストデビューしたものの、退職。都内有名店に入社し、再スタート。さまざまな試行錯誤を経て、大人女性に向けた色気のあるショートに行き着く。
インスタグラム@kiiinuuu
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ショートの特徴は、継続して来店しやすいこと
山田:お客さまの年齢層がこれから上がっていくと思うんだけど、ショートは世代関係なく対応できるものだと思っています。それに年齢が上がるほどショートの人が増える傾向にあるし、継続して提案しやすいと感じています。実際、自分自身もショートのお客さまが増えるようになり、定期的に来店してもらうリズムができたことで、売り上げも安定したことを身をもって実感しているんです。
絹村:「ショートにしたいけど、不安」という女性は多いと思います。そういう人に来てもらって、ショートで可愛くなったら、本当に感動してもらえる。だから忘れられない美容師になれる。そういう瞬間を日々のサロンワークで味わえるのもまた美容師冥利ですよね。
戸﨑:ファンがつきやすいんですよね。カットすることでの感動によって、お客さまの心をグッと掴みやすい。それに全てのカット技術を駆使するから、自分との勝負の瞬間ですね。
山田:一番こわいのがマンネリです。サロンに行く理由がたくさんあれば、お客さまが離れることはないと思うので、しっかりと良さを感じてもらいたいと思います。またカットだけなので、お客さまには気軽に来店してもらえるように、予約を簡略化することも大事かなと思います。
戸﨑:僕は逆にマンネリは怖くないんですよ。常に自分をアップデートしている感覚があるから、ずっと同じスタイルは作れないんじゃないかと思うところもあります。もしお客さまが他のサロンに移ったとしても、また戻ってもらえたらそれでいいかなと思います。
絹村:でも、ショートって何かしらデザインの引き出しは広いと思うんですよ。もしこれがロングだったらスタイルチェンジする方法がないし、難しいかもしれないですよね。