有名企業のトップとの異業種交流で「事業家脳」を鍛える -LONESS代表 本田治彦さんの習慣 前編-
都内有名サロン出身の片山良平さんと共に表参道と銀座でヘアサロン「LONESS」を展開している本田治彦さん。大学で経営学を学んだのちに美容師になった異色の経歴の持ち主です。美容の技術もさることながら、その経営センスにも定評があります。
今回はそんな本田治彦さんが、視野を広げるために大切にしている習慣について伺いました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
経営者としての心構えは、他業種の社長から学んだ
僕はどちらかというと美容師さんより、他業種の社長さんとご飯に行くことが多いです。IT企業や広告代理店、飲食業など違う業界で活躍している人たちと話すのが好きだし、勉強になるんですよね。
実は独立する前から、他業種で輝いている人と交流したいと思い、つながりをつくっていました。社長さんたちが集まるお店に足を運んで、お店のオーナーさんと仲良くなると「今度、〇〇さんがくるときに呼ぶよ」という具合に、出会うきっかけをつくってくれたんですよ。
同年代が多いこともあり、意気投合した社長さんから食事などに誘われるようになりました。みんな仕事が好きな人ばかりだから、会うといつも自然と仕事の話になります。僕たちが会社をつくるときも、経営者としての心構えや、人材教育の考え方についてなど、社長さんたちからたくさんのヒントをもらいました。
特に人材育成に関しては、他業種と比べると「ウチはまだまだだな」と思わされることが多いです。例えば、僕たちと同じサービス業である飲食店を展開する会社に、「どういう教育をしているのか見せてほしい」とお願いしたことがありました。その会社のお店は、いつどこのお店に行っても、スタッフが元気で気持ちいいあいさつをしてくれます。それがどうしてなのかなと思って。
実際に中を覗かせてもらってわかったのは、どの店に行っても同じレベルのサービスが受けられるように接客がシステム化されているけれど、そのシステム自体にオリジナリティがあり、みんなの方向性がしっかりと統一されていたんです。
>「初志を突き通せ!」経営者として立ち止まったとき背中を押した言葉