朝晩のマインドフルネスで、いつも冷静沈着な自分をつくる -LOREN 菅谷遼将さんの習慣 前編-
名古屋の「LOREN」は2020年8月に新店をオープンするなど、コロナ禍においても勢いのあるデザインサロンです。そのオーナーの菅谷遼将(すがやりょうすけ)さんは、表参道・青山エリアの若手ヘアサロンオーナーからも一目置かれている気鋭の経営者。今回はそんな菅谷さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
独立後の一番苦しい時期に始めた3つの習慣
僕の習慣は瞑想と筋トレとサウナです。始めたきっかけは4年前。独立してまだ間もない、経営者として四苦八苦していたころは毎日のように問題も発生していました。その結果、僕は自律神経のバランスを崩してしまったんです。
病院に通って薬で治すこともできますが、僕はできるだけ薬に頼らずに治したいと思っていたので、自分なりにいろいろと調べてみました。その結果、精神の安定には「マインドフルネス」※1が効果的であると知り、その手段として自分の生活の中に瞑想を取り入れてみることにしたのです。ちなみに、GoogleやAppleなど世界をリードする企業も、マインドフルネスを育成プログラムに採用しているそうです。
どうして今、いろいろなところでマインドフルネスが注目されているのか。それは、現代の人間の脳は常に動いていて、休むヒマがないからです。人間の脳は、1日のうち数千回のジャッジをしているので、疲労がたまります。だから、思考を停止して脳を休ませることも大事なんです。僕はこの習慣を始めてから、感情的な判断が減って、物事を冷静に、多角的に判断できるようになったんですよ。
※1心理学的治療の一つ。意識的に現在の瞬間に、注意向ける評価や判断をせずに、ただ観ること。脳を休ませ、ストレスを低減させると言われ、ヨガが瞑想などさまざまな方法がある。
マインドフルネスのおかげで感情をコントロールできるように
禅やヨガなど古来からあるものの中にも、マインドフルネスと同じ要素があります。意図的に思考を止めることは、それだけ人間にとって必要なことなんです。今は仕事中はもちろん、休憩中もPCやスマホから情報が入ってきてしまう時代。「デジタルデトックス」という言葉も出てきましたが、意図的に情報を遮断することも必要です。
仕事中も心が乱れたときは電波がないところに行って、精神コントロールしています。今だから話せますが、昔は怒鳴ることもありましたし、そのせいで人が辞めてしまうこともあったのですが、マインドフルネスが習慣化した今は、人に対して全くと言っていいくらいイライラしなくなりました。
僕が思うに、成功者と言われる人はベストパフォーマンスを出し続けるために、自分に対して何かしらの負荷を与えていると思っています。それに倣い、僕も365日必ず、朝と夜に20分ほど、瞑想をしているんです。
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