サロン戦国時代を生き残れ! お客さまのリピート頻度とその事情を調査
美容室の店舗数は全国に23万軒以上あるといわれ、その数はコンビニ店舗数の約4倍以上。現在もサロンの店舗数は増加傾向にあり、まさにサロン戦国時代と言っても過言ではありません。
そんなご時世だからこそ新規のお客さまのリピート率を上げて、常連さんを多く確保したいもの。
しかし実際のところ、お客さまのリピート事情はどのようになっているのでしょうか? 全国の20代〜30代の女性310人にサロンを変える頻度とその事情についてアンケートを取りました。
お客さまは頻繁に美容室を変えるのか?
まずは、20代〜30代の女性が、どれくらいの頻度で美容室を変えるのかリサーチ。
—美容室は頻繁に変えますか?
なんと4人に3人のお客さまが美容室を頻繁には変えないと回答。多数のお客さまは“行きつけのサロン”に通い続ける傾向があるようです。
今度は、「地域別」「年齢別」に分けて、もう少し具体的にお客さまのリピート事情をリサーチしていきましょう。
人生の節目ドキにはサロンも変わりがち?
続いて、「地域別」「年齢別」に分けてお客さまのリピート率をリサーチしました。
—美容室は頻繁に変えますか?<年齢別>
—美容室は頻繁に変えますか?<地域別>
年齢別で見ていくと「20才~24才」と「30才~34才」の年代のお客さまのリピート率がやや低い傾向にありました。20代、30代への移り変わりの時期といえば、就職や結婚など環境の変化が起こりやすそうな時期。そんな多感な時期には、サロンに求めるものも変わっていきやすいのかもしれません。
地域別の結果では、地方では高いリピート率だったのに対して、首都圏など大都市を含む地域ではリピート率が低い傾向に。大都市には店舗数が多く、色々なサロンを試しやすいところが、このような結果につながっていそうです。
最後に、回答者全体で「美容室を頻繁に変える」と答えた25%の方にその理由を聞いてみました。
—美容室を頻繁に変える理由を教えてください。(複数回答可)
一番多かったのは「いろいろなサロンを見比べているため」という理由でした。次いで「クーポンを利用して行ったので2回目以降から通常料金となってしまうため」。「担当者と合わなかったため」や「サロンの雰囲気が合わなかったため」という意見は、サロン側としては、可能な限り減らしていきたい声ですね。
今回の結果から、新規のお客さまをリピーターにするための鍵は、「美容室を頻繁に変えている」かつ、「他のサロンと見比べている」お客さまを確実に取り込めるようにしていくことではないでしょうか。カウンセリングや施術中に、サロンを見比べている理由、どんな所だと通いたくなるのか、今日選んでくれた理由などを接客の中で聞き出して、どんなことをすれば思わず通いたくなっちゃうのか、接客中にさりげなく探ってみましょう。今まで気がつかなかったような、リピーター獲得の新たなヒントが見えてくるかもしれません!
(株式会社セイファート 美容師アンケート調査より)