LECO代表 内田聡一郎×アーティスト tofubeats (後編) 一番「ベタ」なものは、いつでも最高のクオリティで出していけ ~Voicyスペシャル対談~

 

渋谷のヘアサロン「LECO」の代表、内田総一郎さんは音声メディアVoicy(ボイシー)で「soucutsの美容師ラジオ」という番組を運営しています。音楽プロデューサー、トラックーメーカー、DJ、歌手として活躍しているtofubeatsさんをゲストとして招いたスペシャル対談に、オブザーバーとしてQJナビ編集部も参加しました。ともに業界の第一線を走るお二人が、美容師をはじめとするリスナーに伝えたいメッセージとは? 熱い対談を前編・後編に分けてお届けします。今回は後編です。ぜひ前編とあわせてご覧ください!(※今回の対談はソーシャルディスタンスを保つためリモートにて行っております。)

 

前編はこちら>>

 


 

「初期の音源はゴミだのクソだの言われまくっていた」(tofubeats)

 

 

内田: 僕のイメージではトーフくんはフットワークが軽くて、ひょいひょい現場に足を運ぶタイプなのかなと。自分で動く大切さみたいなものを感じているからなのかな?

 

tofubeats: 僕ね、すごく文句を言う人なんですよ。でも、自分から動いていろいろやんないとあんまり文句言えないじゃないですか。口だけになってしまうから。

 

内田: 評論家じみてて、自分は何もしていないのにああだこうだ言うのはカッコ悪いとかそういうこと?

 

tofubeats: そういう気持ちはあるかもしれないですね。

 

内田: 僕が思うに「世の中にモノ申す」とか、怖くてできない人が多いと思うんですよ。

 

tofubeats: 今は特にそうですね。

 

内田: まだ何者でもなかったtofubeatsが、世間に対してああだこうだ言うとか、もともとそういう素質を持っていたの?

 

tofubeats: いや、そんなことはないですよ。なんとなく自分にもできるんじゃないかと思って音楽を始めたんですけど。当時はサウンドクラウドのハシりみたいなやつとか、掲示板みたいなところで音源をアップしていたんですね。もしかしたら自分を知ってもらうきっかけになるかも…と思ってアップしているのにゴミだのクソだの言われまくって。

 

内田: 初期はそんな感じだったんだ。

 

tofubeats: 素人ですからね。名前も知られていないし。でもそうした中でやりとりをして、ナニクソ根性で頑張ってきたみたいな感じです。

 

内田: 完全な独学で始めたんですか?

 

tofubeats: そうですね。中学1年生くらいの時にパソコンで音源をつくってアップして。あとは掲示板を見ている人も少なかったので、お互いに教え合う文化がありました。全国各地の高校生とか中学生で、こんなにイカれたことをしている人たちがいるのかと思って刺激を受けて、頑張ろうって思ったんですよね。

 

内田: とりあえず最初にバーンと出しちゃって、それをみんなで揉むみたいなことができた世の中だったよね。

 

tofubeats: 当時はTwitterとかもある程度わかっている人しかできなかったので、ただ悪口を言いたいやつは少なくて、批判するにしても角度が違っていたなぁって思いますね。

 

>「自分の青さをログに残せっていうのが一つのメッセージかもしれない」(内田)

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