トップメイクアップアーティスト山口啓さんに聞くこれから伸びる技術者と学びのヒント
世界をまたにかけて活躍するメイクアップアーティストであり、City&Guilds(シティ アンド ギルズ) 「make-up」の部門における日本のベリファイヤー(認証者)である山口啓さん。今回は教育者として何万人ものメイクアップアーティストを輩出してきた山口啓さんとSEYFERT福井幸大(City&Guilds事業マネージャー)のお二人のインスタライブ対談から、美容師にも共通する“メイクに必要なコミュニケーションについて”“これから伸びる技術者はどんな人なのか、どう学べばいいのか”というお話をご紹介します。また、お二人が携わる、美容師やメイクアップアーティストの技能を世界標準で証明するCity&Guildsの取り組みについてもうかがいました。メイクを学びたい美容師さんはもちろん、技術者として成長したい美容師さんも必見です。
まじめなお話から彼氏の選び方までとびだした充実の対談の全貌はCity&Guilds のYoutubeチャンネルにてご覧いただけます。
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幸せにするためのメイクは、綺麗にすることじゃない
福井:啓さんは世界中でメイクの仕事をしてきていますよね。国を問わず心がけていることってありますか?
山口:コミュニケーションだね。もちろんその人の顔を見てメイクをするんだけれども、結局その人の心をのぞかないとメイクはできないんだよね。だから例えどんなたどたどしい英語でもちゃんとコミュニケーションをとりながらメイクをする。
人を綺麗な顔にするだけだったら実は簡単なんですよ。でもその人が“愛される顔”にするのは難しい。“その人が愛されるために必要な顔はどんな顔?”と考える必要があるよね。その人が愛されたいのはご主人? 彼氏? 息子さん? 仕事はなにをしているの? と、その背景を理解していないと。だからコミュニケーションが大事。
メイクをして僕やお客さま自身が綺麗になって気に入りました、というだけではダメですよね。メイクアップアーティストがするのは、その人の周りを幸せにするためのメイクだから。そこだけはどこでメイクをしても変えられない部分ですね。
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