『ズボラPDCA』の著者、北原孝彦さんに 美容師1年目からマネできる弱者の戦略を聞いた!

 

2020年3月に出版し、美容師を中心として多くの読者から絶賛されている著書『ズボラPDCA』(すばる社)。PDCAの回し方は書籍をご覧いただくとして、今回は書籍に書ききれなかった「こぼれ話」を披露していただきました。美容師1年目から参考になる「北原メソッド」が盛りだくさん。自分に自信がない人に読んでいただきたいインタビューです。

 


 

ズボラすぎて出版が1年遅れた

 

本を出してから「北原さんって昔はズボラだったんですか?」って言われることがあるんですけど、「ズボラだった」んじゃなくて、「現在進行形でズボラ」なんですよ! たとえば、本を出すことが決まって、出版社の編集さんから「どんなことが書けるか、章立て(何をどういう順番で書くか決めること)してください」と言われたんです。それが2018年の夏。ズボラなのでそれから1年以上放置してしまい、見かねた編集さんから「一緒に章立てしましょう」と言ってもらい、それから4カ月で書き上げました。

 

もともと僕は本を出したいと思っていたし、サロンの全国展開を進めていくストーリーを発信し続ければ、きっと編集者さんに見つけてもらえるだろうって考えていたんです。ところが、誰も見つけてくれなかった。出版のきっかけをつかむために、出版セミナーに参加して、自分を売り込んだところ「こんなところに原石が眠っていたのか!」というリアクションをされて、ようやく本を出すことになりました。つまり、自分がやりたいと思っていたことですら、なかなか手をつけられないズボラな性格なんですよ。

 

2020年3月に出版したズボラPDCA

 

自分との約束もよく破ってしまいます。朝早く起きられないし、ダイエットも筋トレも続けることが苦手です。でも、他人との約束は絶対に守ります。なぜなら、僕はビビリだから人に迷惑をかけたり、嫌われたりしたくないんです。「嫌われたくない」「傷つきたくない」これらの気持ちが僕の原動力になっています。

 

ズボラがことを成すために「退路を断つ」

 

ズボラでビビリなことが、僕を動かす原動力になっています。去年、僕は全都道府県でセミナーをやると周りに言って、3月の段階で全都道府県の会場を押さえちゃったんです。友人、知人にも声をかけていたし、途中で逃げたら炎上間違いなし。一方で僕は、200人の前で堂々と話せる人間じゃないんですよ。自分からやると発信したのに、めちゃくちゃ後悔しました。

仲間内には「やらなきゃよかった」「逃げたい」って弱音を吐いてましたね。でも、僕は人から嫌われたくないから、もう逃げ場はないわけです。こんなふうに毎回自ら退路を断っています。セミナーの1週間位前から全身に蕁麻疹が出ましたし、円形脱毛症が4つもできました。めちゃくちゃ苦しくて死ぬかと思いましたが、その結果、サロンの業績が爆発的に伸びました。

 

 

自分がセミナーをするなんて考えられないっていう人もいると思います。もちろん僕も最初は同じでした。だからまず、低いハードルをたくさん超える経験を積むといいです。たとえば、ZOOM飲み会を主催してみるとか。そこでいきなり大勢でやるのはプレッシャーだから、まずは身内でしてみるとかね。

 

cap:北原さんご自身は、ビジネスコラムやライブ配信をしているオンラインコミュニティ「北原メシ」にてオフ会などをし、交流を深めている様子

 

楽しくできたら次は3人、4人と人数を増やすという具合に、乗り越えられるハードルを意識的につくってみるのもいいですね。

 

>好きなことではなく、得意なことで勝負しよう

 

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