【vol.5】速報! 持続化給付金。もらえる? もらえない? どう申請する?(美容師が知っておきたい最新コロナ情報)
イラストレーション/カツヤマケイコ
ライターのさとゆみ(佐藤友美)です。昨日(4月27日)に発表になったばかりの「持続化給付金」。もうチェックしましたか?
法人または個人事業者としてサロンを経営する方、業務委託で働く美容師さんなど、多くの人に関係する、この「持続化給付金」について詳しくお話を聞きました。
ご協力いただいたのは、第3回の融資&助成金の解説
(https://www.qjnavi.jp/special/trend/satoyumi_em_3/)
でもご登場いただいた、税理士法人西川会計(東京都北区)の西川豪康さんです。
(情報は4月28日現在)
【5月2日追記】
続報! 持続化給付金。迷いやすいのはここ!
昨日より、持続化給付金の申請がスタートしました。
すでに申請を進めた人から「こんなところが迷った!」という声があった部分を、税理士法人西川会計(東京都北区)の西川豪康さんが、解説してくださいました。
「全体の流れは、前にこちらの記事でお伝えした通りで難しいところは、そこまでないのですが、サーバが重いため、迷ったり調べたりする時間が長いと、大変です。
聞かれるポイントを各項に追加しましたので、ぜひあらかじめ準備しておいてください。
【追記】
本日(4月28日)、産業労働局より、4月30日から5月6日までの間、自主的にサロンを休業する場合には15万円(2店舗以上は30万円)が給付されるとアナウンスがありました。
詳しくは、こちらから。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/attention/2020/0428_13328.html?fbclid=IwAR1kJVRFHJXXQLt6tWiU-gpkUnXtzDjjRTIDg_2RbtEeQPiP0Cjy8zTvLZE
ほぼ全てのサロンが対象になりうる持続化給付金
最初に確認しておきたいことは、この「持続化給付金」は、返済の義務がなく、給付の対象要件にあてはまれば「もらえるお金」であること。
また、すべての手続きがネットで完了し、ハードルも低い。5月1日から申請がスタートし、早ければ8日には振り込みされるとも言われている(未確定)。対象要件に該当する個人事業者や法人は、ぜひ申請したほうがよいだろう。
まずは、一般的な方法で申請できる個人事業者と法人について解説し、あとから、特殊ケースについて解説する。
ではまず、どんな会社、人が対象になるのかを整理しよう。
「まず大前提として、2019年と2020年を比較して、同月比で50%以上売上が減少した月がひと月でもあれば、対象になります。たとえば、昨年4月の売上が600万円だったとして、今月4月末までの売上が300万円以下だったとしたら、給付金の申請ができます」
このほかにも、
・2019年以前から売上があり、この先事業を続ける意志があること
・資本金or出資額が10億円以内、もしくは従業員2000人以下であること
が条件になるが、美容業界の場合、この2つはクリアしているケースがほとんどなので、実際のところほぼ唯一の条件が「前年比50%ダウン」となるだろう。(2019年途中や2020年になってから開業(独立)したケースについては、のちほど解説します)
ポイントは、「ひと月でも、前年比50%ダウンであれば申請できる」ということ。2月でも、3月でも、4月でも、もしくはこの先5月以降の売上でも、どこかひと月分、前年比50%以上ダウンであれば、給付対象になる。
美容院の場合、法人化していない個人事業者が全体の7〜8割を占めるといわれているが、個人事業者の場合、最高で100万円まで。法人の場合は最高で200万円まで給付される。
法人として5店舗経営していても、1店舗経営していても、最高額は200万円で同じ。
業務委託などの、いわゆるフリーランス美容師も、前年度比50%以上ダウンの月があれば、この給付金の対象になる人が多いだろう。
計算式はあとで示すが、「月に3日だけ働いていて売上は毎月10万円前後」などという場合をのぞいては、ほとんどの対象者が、最高額までもらえるはずだ。
「今回の給付金は申請は、とてもシンプルで簡単です。ですから、税理士など専門家の力を借りなくても自分でできるはずです。上記の条件に当てはまるなら、今のうちから、申請に必要な書類の準備を整えましょう」(西川さん)
給付金申請のサイトがオープンすると、メールアドレスを入力し、そのアドレスに返信されたURLをクリックして、申請手続きを進めることになるそうだ。その際に、必要な書類は次ページ。