ジムに通わない生活なんて、今ではもう考えられない -SYAN 野々口 祐子さんの習慣 前編-
柔らかくキメすぎないヘアスタイルのどこかに個性的なデザインをプラスする、類まれなセンスの持ち主、SYAN代表の野々口 祐子(ののぐち ゆうこ)さん。美容師としてはもちろん、雑誌やヘアカタログの撮影、ブライダル、セミナー講師としても大忙しの彼女は、ご自身のファッションセンスのよさも注目されています。今回は忙しくてもいつも凛としている野々口さんの習慣に迫りました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
年末の激務のさなか、シャワー中に意識を失って倒れる…!
独立する前、店長として気合を入れて働いていた12月の繁忙期に過労で倒れてしまったことがあります。朝からたくさんのお客さまの施術をして、毎日帰るのは深夜1時か2時くらい。睡眠時間は4時間とれればいいほうでした。でも、自分では元気だと思っていたんです。20代だったこともあり、体に負担がかかっている自覚もありませんでした。
そして、ある日の夜、シャワーを浴びている時に意識を失って、顔からガーンって前に倒れこんでしまったんです。顔をぶつけたところに傷ができ、かなり出血して、救急車で運ばれました。
翌日の予約がパンパンで、本当にどうしようかと思いましたが、応急処置で眼帯をつけたままサロンワーク。お客さまにも心配をかけてしまい、これは本当によくないなと。体力づくりや睡眠時間について真剣に考えるきっかけになりました。
「このままじゃダメだな」と思いつつも、その後に独立して、また忙しくなってしまったんですよね。落ち着くのを持っていては、いつまで経っても変わらないと思い、パーソナルトレーナーをつけてトレーニングを始めました。美容師を長年続けていると、腰や肩を痛めてしまいがちです。私も20代の頃に悩まされていましたが、体を動かすことが習慣になってから悩みから解消されました。
効率のよいトレーニングをするために、プロの力を借り
トレーニングは営業前に1時間。週に1回のペースで続けています。体を鍛えるというよりは、生活改善や体調の維持のためにやっている感覚ですね。美容師になってからというもの、体を動かす習慣がなかったから、最初の頃は毎週のように筋肉痛でしたね。足が痛すぎて、歩く姿勢がおかしくなってしまったこともありました。でも、半年くらい続けると、筋肉痛にもならなくなりましたし、肩こりなどの悩みからも解放されたんですよ。
パーソナルトレーナーをつけたのは、自分一人でやるよりは、プロに見てもらいながらやったほうが効率がいいと考えたから。トレーナーに「ここを絞りたい」「ここに筋肉をつけたい」などと相談しながら進めています。また、トレーナーの指導のもと、普段使っていない筋肉を意識して動かすことで、体のバランスもよくなります。パーソナルトレーナーが、「最近どうですか?」と体の状態を確かめながら運動負荷を調整して、トレーニングメニューを作成してくれるのも心強いですね。学生時代は陸上部やダンス部に所属していましたし、体を動かすことは好きだったんですよ。今も、ジムで体を動かすと気持ちいいなって感じています。
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