合格点狙いのハンパな美容師を辞めて、やりたいことだけやると決めた -MR.BROTHERS CUT CLUB代表、西森友弥の美容人生【前編】

 

「古き良きAmerican Barber Culture. 今も色褪せる事のないその文化を日本の中心地から発信する」

 

そんなコンセプトのもと、フェードを駆使した本物のメンズカットを展開している「MR.BROTHERS CUT CLUB」。その代表の西森 友弥さんは、メンズカットの世界のみならず、美容師からもリスペクトを集める人物です。

 

設立からわずか5年で、「メンズカットの日本代表」とまで言わしめるMR.BROTHERS CUT CLUBのこれまでの軌跡を聞き伺いました。インタビューは前編・後編の2回。まずは、西森さんの独立までの歩みにフォーカスしました。

 


 

東京で一旗上げるためのコンテンツはなんでもよかった

 

 

昔から好きなのはアメリカンなクルマ、バイク、タトゥー、それと関連するカルチャー全般。雑誌でいえば『CLUTCH』や『Lightning』など。類は友を呼ぶっていう言葉がありますが、自然と似たもの同士で集まるようになるじゃないですか。好きなモノが同じだと、みんなすぐに意気投合して、つながっていける。僕は髪を切るっていう行為は、気の合う仲間とつながるツールだと思ってやってきました。

 

もともとは、ファッション系の仕事を考えていたんですが、職人っぽい仕事のほうが自分に合うんじゃないかと思って、地元三重県のヘアサロンに頼み込んで16歳からアルバイトさせてもらっていました。ろくに学校も行かず、めっちゃ働いていましたね。でも、ヘアメイクをやりたいとか、女性芸能人の髪をやりたいとか、そういう気持ちは一切なくて、男の「カッコイイ」をつくりたいと漠然と考えていたんですよ。

 

 

東京で一旗あげたいっていう気持ちもずっとあって、高校時代の仲間にもよくそう言っていました。でも、一旗上げるためのコンテンツはなんでもいいと思っていたんですよね。別に髪を切る仕事じゃなくてもよかったといえば、よかったんです。ただ、美容師をやるからには、自分のポリシーと一貫していることをやりたかった。コンサバな美容師には絶対になりたくないと思っていました。

 

>職人がウケ狙いの仕事をしたらお終いだろって思っていた

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