はじめての新人教育だって怖くない! 人気5サロンの美容師に聞く、「先輩の心得」

 

もうすぐ4月。みなさんの中には、はじめて後輩を迎える人も多いのではないでしょうか。今までは指導される側だったのに、急に指導する側になるなんて、「どんな子が入社するんだろう…」「うまく指導できるだろうか…」と不安になってしまいますよね。

 

そこで今回は、人気サロンで後輩指導に定評のある5人の美容師にインタビューを実施。どうすればうまく後輩を指導できるのか、「先輩としての心得」を伺います。

 


 

<目次>

>後輩指導を経て自身の成長にも気付くはず。自信を持って取り組んで!|先輩歴1年目ALBUM佐々木未歩さんの先輩の心得

>後輩指導だって最初からうまくできる人なんていない|先輩歴5年目otope楽人さんの先輩の心得

>どれだけ後輩の立場になれるのかかが大切!|先輩歴2年目 U-REALM谷美由希さんの後輩の心得

>「自分を一番助けてくれるのは後輩」この言葉をきっかけに気づいた後輩指導の大切さ|先輩歴2年目Lond元榮輝来さんの先輩の心得

>早く入社しただけでは先輩になれない。後輩を導いてこそ先輩になれる|先輩歴6年目Cocoon齋藤陽平さんの先輩の心得

 

 

 

後輩指導を経て自身の成長にも気付くはず。自信を持って取り組んで!|先輩歴1年目ALBUM佐々木未歩さんの先輩の心得

 

 

後輩への指導で心がけていることは?

 

「後輩が自分で気付くためのコミュニケーションが大切」

 

第一に考えているのは、後輩自身に気付かせることです。

 

後輩が何か失敗したりしたとき、まずは「なぜこうしたのか」「なぜこうなったのか」など、当時の状況をなるべく聞きます。その上で後輩がした判断がよかったのか、悪かったのかを一緒に考え、理解してもらえるようにしています。そうすることで、同じ失敗が二度と起こらないようにしたいと思っています。

 

また、後輩への注意や指摘はその場その場ですぐにするようにしています。後回しにしてしまうと、私が忘れてしまうので(笑)。

 

私は、「お客さまに満足していただくために何ができるか」を1番に考えているので、後輩にもそれを1番に考えた上で行動し、自分で気付ける人になってほしいと思っています。また、スタッフみんなでお客さまに「楽しい」「またきたい」と思っていただける空間を作りたいとも思っています。

 

そのためには、お客さまはもちろん、スタッフ同士が楽しいと思える空間も重要。楽しくないと働きたいと思えないし、スタッフ同士の会話が増えるとお客さまの情報交換もできますよね。また、笑い合ってから接客すればその笑顔のままお客さまの前に自然に立てると実感しています。

 

過去に後輩への指導で失敗したと思うことは?

 

「“当たって砕けろ”だけでは育たない子もいる」

 

しっかりと事細かく説明が必要だったなと反省したことがあります。

 

ALBUMはチーム制の営業です。特にプロデューサーのNOBUチームは1番忙しいので、基本的には「見て覚える」「やってみて自分で気づく」というスタンスでした。私自身も代々NOBUチームの先輩たちを見て「当たって砕けろ」の精神を感じていたので、そう考えているふしがあったんです。

 

しかし後輩を見ていると、それができる子と、慎重に考えてからやる子の差がとても顕著。どちらの姿勢も間違ってはいません。でも、私の「当たって砕けろ」という考えで、わからないことだらけの後輩にプレッシャーをかけてしまったなと思いました。

 

後輩への指導で難しいと感じる部分は?

 

「いろいろな個性があるから確認する作業を惜しまない」

 

省略して簡単に伝えてもわかる子や、1〜10までしっかり説明して理解する子など、いろいろな子がいること。本当にバラバラなので、指導したときは、最後に意味をしっかりと理解しているか確認するようになりました。

 

また、人にはそれぞれ波長があると思うので、後輩の波長に合わせて指導するようにしています。意味がわからないまま指導すると戸惑う子もいますし、意味を理解してもらった上で指導をしないと、成長にはつながらないと思います。

 

 

後輩への指導を通して、自分自身が成長できたと思うところは?

 

「後輩指導で精神力な強さを手に入れた」

 

先輩の気持ちがとてもよくわかったこと。

 

私は新人のとき、指示されたことをやり、営業しやすい環境を作るために仕事をしていました。しかし、今まで頼りにしていた先輩がスタイリストになり、自分がチームのトップになったとき、責任がすべて自分に向けられるように。後輩のミスは、自分の指示ミスでもあるので、毎日反省していました。

 

ただ、そういった経験を経て、精神的にもすごく強くなったし、先のことを考えて行動する癖が自然とついたと思います。

 

 

はじめて後輩を迎える美容師へのアドバイス

 

「自信を持って指導すれば大丈夫!」

 

私は後輩ができたとき、今まで教えていただいた先輩に対して感謝の気持ちと謝罪の気持ちで一杯になりました。先輩の気持ちがわかれば、後輩の気持ちを理解することにもつながりますし、自分自身でも「成長できた」と実感できると思います。なので、自信を持って後輩に指導していってください!

 

 

<プロフィール>

ALBUM

スタイリスト/佐々木未歩(ささき みほ)

日本美容学校卒業後、ALBUMに新卒入社。入社10カ月でNOBUチームのメインアシスタントに。同時にはじめて年上の後輩ができる。毎年2月に開催しているALBUMアワードで「新卒賞」を受賞。2020年3月にALBUM SHINJUKUにてスタイリストデビュー。

 

Instagram:@album_miho

 

>後輩に「舐められない」ためにotope楽人さんが気を付けていることとは?

 

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