やりたいと思ったことに素直に向かってみる〜LOAVE AOYAMA一色さおりさんの自分自身の育て方
少女のようなイノセントさと大人のツヤ感を併せ持つスタイルで多くのファンを魅了しているLOAVE AOYAMA(ローブアオヤマ)一色さおり(いっしきさおり)さん。実は、順調だった美容師のキャリアをいったん捨てて、ネイリストとして活動していた時期もあるのだそう。一色さんが歩んできた美容の道や、困難に出会ったときの自分との向き合い方など、その貴重な体験をお聞きしました。
誰もが憧れる美容室のスタイリストをやめてネイリストの世界へ
専門学校を卒業してから、原宿にある憧れの美容室に就職し、5年間働きました。そこではスタイリストもさせていただき、いまの仕事の基礎は、そこで身につけたものです。すてきな先輩方やスタッフに囲まれ、本当におしゃれな環境で、多くを学べたことは、私の財産になっています。
そこで働いたあとは、ネイリストの道に進みました。いろいろな角度から美容の世界を学び、自分の可能性を広げたい、将来的にはトータルビューティーをやってみたい、という好奇心とチャレンジ精神からでした。
勤めていた美容室の先輩方には、ご迷惑をかけてしてしまったのですが、「もっと広く美容の世界を見てみたい」という夢を与えてくれたのも、広い世界で活躍されていた先輩方でした。そのとき前に進んでいくためには、生まれた好奇心を満たすことが必要だったのだと思います。
ネイリストの体験が今に生きている
美容師をやめてからすぐ、ネイルのスクールに通って集中的に学び、ネイルとエステを併設したサロンに転職しました。そこではネイリストとして、5年弱くらい働きました。ネイリストの経験は、今の美容師としての仕事にも生きています。たとえば、デザインを考える上での視点や、カラーのミックスの仕方、肌の色に対する色の組み合わせ方などは、メイクやヘアカラーにも通じる部分です。
ネイリストはお客さまと対面して手に触れ、美容師よりもさらに近い距離でお客さまに接します。美容師とはまた別の角度から、お客さまとの接し方を考えることができたことも、貴重な経験でした。
併設されたエステサロンで、施術体験をすることもありましたが、エステの先生からは、心とからだがいかにつながっているかを学びました。施術者はボディータッチするときの手の温度、肌に触れる際の圧力、どこを触ればいいのかなどに細かく気を配ります。そのとき学んだこともまた、お客さまにシャンプーやフェイシャルマッサージをしながらメイクをする際などに役立っています。