セイファートラーニングアカデミーでは、美容業界のTOPを走るクリエイターを招き、美容に携わる人たちが自分のキャリアを高めるためのセミナーを開催しています。

セミナーの内容は、美容室経営者向けのカリキュラムや、コミュニケーションスキルに着目したコースなどさまざまです。今年11月には、SNSのフォロワー数NO.1の美容室・ALBUMのクリエイティブディレクターでフォロワー数10万人を抱える衣川光（きぬがわひかる）さんによるInstagramを使った集客セミナーが行われました。

今回は、その様子と、受講された美容師さんがどのように実際の営業に役立てているかをお伝えいたします。

フォロワー数10万人超えの美容師が、撮影のコツや発信の仕方を惜しみなく公開

衣川さんによるスタイリングが目の前で行われていきます。撮影ならではのポイントも解説。スタイリングをしながらも質問が飛び交います。

美容業界が注目するサロンALBUMのクリエイティブディレクター衣川光さんによるInstagram集客セミナー。フォロワー１０万人越えという衣川さんがInstagramでの発信の仕方、撮影のコツ、スタイリング方法まで余すことなく披露してくれました。

前半ではInstagramの最近の傾向やフォロワーを増やすため、集客するためそれぞれの投稿、人気の出やすい投稿方法などが超具体的に語られました。そして後半はモデルさんを使っての実際のスタイリング、撮影、そして投稿までが目の前で実践的に行われました。

撮影までの準備、撮影するからこそのスタイリングポイント、こだわりの撮影方法、投稿の際の裏技まで余すことなく解説。目の前で行われる目から鱗の技を受講者全員が食い入るように見て、質問が飛び交う熱気あるセミナー風景が繰り広げられました。

今回このセミナーを受講したMIRRORBALL（ミラーボール）の関東エリアマネージャー南裕大（みなみゆうだい）さんにセミナーの感想やご自身の所属するサロンでの活かし方についてお伺いしました。

Instagramアカウント開設から半年、手探り状態を脱却するためにセミナーを受講

MIRRORBALLは業務委託サロンとして、2008年設立。現在は正規雇用と業務委託を兼ね備えるハイブリッド型のサロンとして全国に46店舗を展開しています。

南さんは、同社のエリアマネージャーとして、関東エリアのサロンの店長をはじめスタッフを統括しつつ、広報も担当されています。

今年の夏頃からグループ全体でInstagramに本格的に取り組み始めたということですが、どのような形態で運営しているのでしょうか。

「現在、グループ全体で業態ごとに5つのアカウントを持っており、そのアカウントを本部のアカウントが統括している状態です。それぞれのアカウントは、店長や売上の良い業務委託美容師さんをリーダーとして、4～8人のグループで運営しています。そこで投稿されたものを本部のアカウントでキャッチアップしてスタイリストや店舗名を拡散するような形です」（南さん）。

そんな南さんが今回のセミナーに参加した動機は、Instagramのアカウント開設から半年ほどたって、改めて集客ツールとして活用していきたいという思いがあったからだそう。セミナーの率直な感想を聞いてみると、「今まで漠然とInstagramに取り組んでいる感じでしたが、セミナーに参加してみて、投稿の質を上げようという目標ができました」と南さん。

具体的にどのようなところが参考になったのでしょうか？

「ALBUMさんでは、月に“3本撮影と、10本の動画を投稿する”ということを入社時からスタッフに周知しているそうです。具体的な目標設定が明らかになっているから、スタッフも取り組みやすいんだろうなと思いました。また、ハッシュタグの付け方や編集の仕方など、工夫していることも多い。印象的だったのは、衣川さんが画像の編集をInstagramのアプリ内で行っていたこと。『こんなにサクッとやっているんだ』と思う一方で、投稿の質の高さを感じました」（南さん）。

「自分たちにもできるかも」そう思えたこともセミナー参加の大きな収穫

撮影の方法も余すことなく伝授。撮り方の細かな技で仕上がりは格段に良くなる模様。そして最後は絶対に可愛くしたいという情熱と執念。

また、Instagramの投稿のみならず、技術的な部分でも参考にするところが多かったそう。

「セミナーで見た仕上げのしかたをさっそくサロンでマネしてみました。うまくできたので、これからスタッフにも共有していきたいですね。というのも、MIRRORBALLのスタッフは30代が多いんです。自分より若い人が発信する感性に触れることができると、デザインの幅も広がると思います。あとは、フォロワーが何万人もいる美容師さんが身近に感じられたというのが大きいです」。

今回のセミナーに参加して始めて、南さんは初めてフォロワーがたくさんいる美容師さんを参考にしてみる気持ちになったといいます。

「衣川さんの他にも、たくさんのフォロワーを抱えている美容師さんはたくさんいますよね。でも、正直、そんな人たちと同じことをするのは無理だろうと思って、今まであまり注目していなかったんです。でも、今回セミナーに参加してみて、身近に感じたというか、まずはその人たちのマネをすることから始めてみようと思えたんです。『これならできるかも』と思えたことも、セミナーに参加した大きな収穫です」。

セミナーで得た知識は各店舗の店長を通してスタッフに周知

南さんは、これまでにも教育担当者別講習や階層別講習、カット講習などの足を運んでいます。講習の内容をどのようにスタッフに伝えて教育に生かしているのか聞いてみると、「セミナーに参加したからには、撮ってきた動画を共有したり、見てきたことを完璧にコピーして伝えたいと思っています。でも、それが難しいときもあるので、実際に直接参加するのが一番なのですが（笑）」という答えが返ってきました。

セミナーで学んだことをすべてスタッフに伝えるのは難しいと話していた南さんですが、実際には、売上に伸び悩む業務委託の美容師さんのアドバイスをしたり、相談を受けている店長さんを通してスタッフ教育をするのにも役立っているそうです。

最後に、南さんの今のビジョンについて尋ねてみると、「実は、マネージャーになるのが若い頃からの夢でした。ここまで引き上げてくれた会社の発展に貢献できるようになりたいです。教育やマネジメントについて、これまで会社独自の目線で積み上げてきたものが多いですが、セミナーに参加してみると、同じ考えをもっている経営者の方がいることもあり、『やってきたことは間違いじゃなかったんだ』と、心強い気持ちになります」と話してくれました。

ご自身やスタッフのキャリアップを考えている美容師さんは、ぜひセイファートラーニングアカデミーに参加してみてはいかがでしょうか。

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プロフィール

MIRRORBALL／関東エリアマネージャー
南裕大（みなみ ゆうだい）

銀座のレギュラーサロンでの勤務を経て25歳のときにMIRRORBALLに入社。業務委託サロンの先がけのサロンで技術や接客を磨き、半年後店長に就任。現在は、関東エリアをまとめるマネージャーとしてスタッフ教育や広報活動に関わっている。