Instagramフォロワー10万人超! 美容師歴5年で独立した元問題児 -blink兼井遼さん U29次世代美容師-
次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長のヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。第44回目は、美容師歴5年で独立し、『blink』を立ち上げた兼井遼(かねいりょう)さん。Instagramのフォロワーは10万人超、デザインカラーで人気の若手オーナースタイリストです。今回はそんな兼井さんが今に至るまでの歩みを聞かせてもらいました。「美容師歴5年で独立なんて自分には絶対無理」と思っている人にこそ、ぜひ読んでほしいインタビューです。
野球漬けの毎日を経て、専門学校で5本の指に入る問題児へ
父親の影響で、ものごころついたころからずっと野球漬けでした。小学校から中学校まで放課後も土日も野球していて、高校も野球の強豪校に進学。でもそこで限界を感じて、野球が楽しくなくなり退部。将来は体育の先生になりたいと思い、体育の先生を育成する塾に通っていました。
ちなみに、高校は私服で髪色自由。ファッションが好きだし、ヘアスタイルも個性的なものが好きで、毎週原宿に通って街を歩いていました。レインボーカラーや「空の色」の髪にしたこともあって、ちょっとイカれた感じに見られていたのか、電車で隣に座ってもらえないこともしょっちゅうあったんですよ(笑)。当時はblocというサロンで髪を切ってもらっていたのですが、無茶なオーダーばかりで担当の方をよく困らせていました。
高校2年生の終わりごろ家族が体調を崩してしまい、体育の先生を目指して大学に4年間通うよりも、もっとはやく仕事につきたいと思うように。そのことを相談した塾の先生から「じゃあ、アパレルか美容師がいいんじゃない」と言われ、その場で親に相談せず塾を辞めました。そうして、美容師の道を目指すことにしたんです。国際文化理容美容専門学校の国分寺校に入学しました。早く自立したいという想いで選んだ学校なのに、僕はある先生曰く「歴代5本の指に入る問題児」だったようです。