「絶対にやってやる!」と突き進む、GARDEN Tokyo津田恵さんのど根性美容人生
オーダー以上の仕事を提供し続ける高い意識、技術力、そして明るい人柄によって、あらゆる方面から引っ張りだこのGARDEN Tokyo(東京・銀座)津田恵さん。はじめから高みを目指したのではなく、その場その場で気づきを得ながら、少しずつ進んできた努力と根性の人です。今回はそんな津田さんが現在に至るまでの経緯についておうかがいしました。
技術に自信がもてず、大阪の美容室に転職
小学校高学年のときにはじめて美容院へ行ったとき、自分の変化にびっくりして、美容師のすごさを体感しました。その後、中学生のときに同じ美容院に職場体験に行き、掃除や洗濯などの雑用を体験して、華やかに見える仕事の裏には、こんな世界もあるのだなと知りました。そうした体験や、親が飲食店をしていて接客業を身近に感じていたこともあり、自然に美容師に惹かれました。
高校卒業後は、寮のある美容室でアルバイトをしながら通信教育で学びました。その美容室でスタイリストとしてデビューしたものの、カリキュラムがゆるめだったこともあって、技術的にどこか自信をもてずにいて、もっと厳しい環境で上を目指したいと思い、大阪の美容室に転職しました。
もっと表舞台で挑戦したい!と東京行きを決意
大阪で入社した美容室のオーナーさんは、東京のアカデミーで技術講師や撮影のヘアメイクの仕事もしていて、アシスタントとして東京に一緒に行ける機会もありました。そんな中、ヘアカタログや雑誌の撮影現場にも立ち会って「こんな華やかな世界もあるのだ」とはじめて知り、東京で挑戦してみたいという気持ちが芽生えたのです。
そのときすでに23歳でしたが、もし東京に行って、これからデビューするとなると5年はかかるかもしれない。そうすると、東京で挑戦するには、今がギリギリの年齢…そう思って少し迷っていましたが、オーナーやオーナーの奥さんが、「まだ若いし、あなたならいけるよ」と背中を押してくれたのをきっかけに、東京行きを決意しました。
オーナーご夫妻とは夕食も毎日一緒という家族のような関係で、いろいろとよくしていただきました。店としては人手が必要だったはずなのに、私の人生のことを真剣に考えて東京行きを勧めてくれたことが、本当にうれしかったですね。