SNSに押されて休刊…美容師の熱意が導いた『CHOKiCHOKi』復刊物語 (後編)

 

「『CHOKiCHOKi』を見て美容師さんに憧れ、自分も美容師になりました」

 

QJナビDAILYの取材現場で、幾度となく聞かされた言葉です。そんな『CHOKiCHOKi』は、惜しまれつつも2015年に休刊…。その後、多くの美容師さんから復活を期待する声が集まり、2019年3月に復刊に向けてのクラウドファンディングが実施されました。見事に目標金額を達成し、2019年5月末に復刊。そこで今回は、創刊号から携わってきた編集長の三浦さんに、あらためて『CHOKiCHOKi』の歩みや、復刊までのストーリー、その後の反響についてうかがいました。インタビューは前編・後編でお届けします。

 

本企画は前編・後編の2本立て。ぜひ前編とあわせてごらんください。

 


 

2015年に休刊…美容師から復活リクエストが届く

 

 

−『CHOKiCHOKi』の人気にかげりが見えてきたのは、WEBが普及してからですか。

 

三浦:まあそれは、『CHOKiCHOKi』に限らずだと思いますけれど、タダで手軽に情報が手に入るようになりましたからね。WEBサイトやブログをつくったんですが、当時はまだ雑誌の編集者がつくるサイトってやっているほうもピンとこないし、刺さらないんですよね。もちろん、雑誌をメインでつくっているので、メンバーの業務ばかりが増えていって。じゃあ、紙とネットのどっちに比重を置くかといったら…やっぱりみんな雑誌を作りたくて入ってきているわけですから。さらにスマホが普及してくると、全然対応が追いつかなくて。そうなってくると苦しいですよね。そして、2015年に休刊したわけなんですけれど。

 

−美容師さんから復活のリクエストがあって…

 

三浦:もう紙の雑誌は無理だよって言ったんですけれど、雑誌を作ってほしいと。休刊した1年後ともう1年後に『CHOKiCHOKi Premium』っていうのを出しまして、1発目はそこそこ反響があったんです。でも2発目のほうがそうでもなかったので、これはもうしんどいと。会社のほうでも『CHOKiCHOKi』は出さないという判断があったので、自分でやるしかなくなったんです。それで退職して、一人でやることになったんですよ。

 

−すごい決断ですね。

 

三浦:いや、この年齢でいきなりぽんと外に出ても、どうすることもできねえしなっていうのもありました。美容師さんたちから「やっぱり雑誌じゃないと」という声ももらっていましたし。会社を辞めたのは去年の6月くらいですね。それから不安だらけですよ。今だって暇していますし、何かお仕事ください(笑)。

 

>クラウドファンディングで目標金額を215%達成

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