25歳までに結果を出せ! 内藤流成の「倍速人生」
近年、学生時代から精力的に活動を行い、超スピードでキャリアを積む若手美容師さんが増えてきています。今回は、その中でも、22歳という若さで圧倒的技術力とカリスマ性で活躍している内藤流成さんにお話しを伺いました。すでに有名美容師からも注目を集めている内藤さん。時間や年齢に甘えることなくキャリアを積む方法をお伝えします。
生粋のサッカー少年が美容師の道を選んだのは「一番になりたい!」から
――内藤さんは、なぜ美容師になろうと思ったんですか?
美容師になろうと決めたのは、高校3年生のときです。僕は小学校1年生から高校3年生までずっとサッカーをやっていて、Jリーグのジュニアユースに入っていたり、高校2年生のときにはインターハイにも出場しました。
とにかく一番になるのが大好きな性格で、こう言ったら嫌な気持ちになる人もいるかもしれないので言いにくいですが、どの業界なら若くして一番になれるだろうと考えたときに、美容業界ならなれるんじゃないかと思ったのがきっかけです。
――そうだったんですね。では、美容学校時代から精力的に動いていたのですか?
はい。本当は、「美容学校時代は遊んでばかりでした」とか格好いいことを言いたいんですが、ぜんぜんそんなこともなく、とにかく朝昼晩と練習ばかりしていました。
というのも、我が家は親が教師で、二人のきょうだいもみんな大学に進学していて、僕だけが専門学校に進んだんです。大学進学が決まっていたのに進路を変更したというのもあってとにかく家族に心配をかけたくないという思いで、とにかくまじめにやっていましたね。2年間総合の特待生に選んで頂きました。ワインディングのコンテストで優勝したりもしました。
こう言うと、コツコツタイプと思われがちなのですが実はそうではなくて。「ショートカットする方法をコツコツ考える」というタイプ。
そのため、専門学校を卒業してから就職した有名店では、インプットを最大限まで高めてアウトプットしていくという、まさしくコツコツタイプのカリキュラムだったので、「もっとこうした方が教育の質を下げずにショートカットしてステップアップできるのに、なんでしないんですか」と、代表に意見したり、自分の中で葛藤したりすることもありました。
そのとき思っていたのは、2020年には東京でオリンピックもあって美容師として大きなチャンスが巡ってくるかもしれないのに、なんでそのとき俺はスタイリストじゃないんだ、ということでした。「なんのためにやっているんだ」と目標がわからなくなってしまうと、成長のスピードも落ちてしまうので、例えば、「25歳には◯◯になっている。そのためには今□□をする」とすべてに期限を決めて逆算して行動するようにしています。
――内藤さんといえば、21歳という若さで同じ年の仲間と都内にヘアサロン「エデン」を立ち上げていますが、それも計画のうちだったのでしょうか?
そうですね。業界最速にこだわりたかったので、そのサロンを退職して、ほかの有名店に就職した同期を集め、6名で独立しました。経営面の甘さもあり、あのときのメンバーとは本当に辛い思いを共にしました。結果として1年で解散してしまいましたが、あのときの苦しみを思い出すと、この先どんなハードルが現れても乗り越えられると確信しています。「エデン」に集まったメンバーは、今はそれぞれ自分のやりたいことを実現しています。これはあと付けですが、メンバーにとっては、エデン=始まりの地となりました。
>美容師という職業を、どんな業界にも負けないくらい「若者が輝く職業」にしたい
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