就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ。美容は一途に続けてこそ学べることがある業界だと語られた「BLANCO」編に続き、今回は「LONESS」の採用を担当する稲用直希（いなもち なおき）さんに直撃します。

明るくハキハキとした子は面接会場に入ってきた時点で目立つ

－新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか？

・欠席日数

書類審査で注目しているのは欠席日数です。応募してきてくれる子には一度会ってみたいので書類審査で落とすことはほとんどないのですが、あまりにも欠席日数が多い場合は書類で落ちる可能性もあります。

・明るく元気な子かどうか

面接では素直で明るく、元気な子かどうかを重視します。ときどきどうして受けにきたのかなと思うくらいやる気が感じられない子もいるのですが、明るくハキハキとした子は、面接会場に入ってきた時点からパッと目立ちますね。

・自分の見た目に気を配れているか

格好いい・可愛い子はやはり目立つのですが、それは同時に「この日のために格好よくしてきた・可愛くしてきたんだな」と、こちらに感じさせてくれる子でもあります。服装の指定はしていないので、自分が一番格好よく・可愛く見える格好できてほしいなと思います。

－中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか？

・「年下の先輩」を慕う覚悟があるか

中途で入社すると自分より年下の子が先輩になるので、自分のプライドは横に置いておいて、そこに対応できる人間力があるかを重視します。社会って美容師だけでなくそういうことはあると思うので、大事かなと思います。

・中途採用に見合うスキルがあるか

中途採用の子は一度社会に出ているので面接は上手かったりするのですが、実際のところ働いてみないとわからない部分もあるので、審査のなかに設けているサロンワークで十分なスキルがあるかチェックしています。

緊張のなか自分の力を発揮できるか否かも本人の力

－採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。

・お客さまとして何度も来店している子

去年受かった子たちはみんなお客さまとして何度も来店していて、LONESSが好きなんだなと好印象を抱きました。そうした子たちは自分の考えをしっかり持っていますし、話すときの表情も含め、直感的に「いいな」と感じます。

なかでも僕の印象に残っているのは、面接当日に一度お客さまとして来店してから、その後に行われる面接にきた子です。面接はサロンワーク後に行うので、施術して帰ってから、もう一度面接のために来店したんです。面接当日に来店しているので、当然スタッフもその子のことを覚えていますし、頭がいいなと思いました。印象付けた者勝ちですよね。

・人生を懸けた場面で自分の力が発揮できる子

緊張で話し方が拙くなっても不利になることはないです。ただ、緊張しているのはみんな同じですし、そうした人生を懸けた場面で自分の力を発揮できるか否かも含めてその人の力だと思うので、そこで力を発揮できる子は好印象です。

－採用された方に共通している点はありますか？

・仕事とプライベートの切り替えができている

みんな本当に美容が好きで、上下関係問わずスタッフ仲もいいですね。ただ、単純に仲がいいだけではなく、厳しく接するべきときはきちんと正面から接するなど、プライベートと仕事の切り替えが上手にできています。

＞つま先のネイルの有無が採用の結果を分けたことも