Violet前原穂高先生に聞く! 【4限目】SNSの落とし穴
AFLOATの元幹部、デザイニングディレクターを経て独立し、2015年春に東京表参道に「Violet」をopenした前原穂高さん。24歳から開始したセミナー講師活動は通算500本を超え、昨年12月には個人月間最高売上1500万円を記録するなど、トップスタイリスト&オーナーとして多方面に活躍しています。
Violetには「穂高ノート」と呼ばれる後輩育成マニュアルがあります。これは前原さんが自分のために書き溜めていたもの。QJナビDAILYの読者のために、前原さんが先生役となり、「穂高ノート」の一部を公開してくれました。4月から美容師デビューする社会人1年目に向けて、学校では詳しく教えてもらえない「美容師の心得」をレクチャーします! 今回は4限目。テーマは「SNSの落とし穴」です。
炎上を恐れてSNSをしないのが最もダメ
僕の中でもまだSNSの使い方における最適解は出ていません。今も考えながら使っています。ただ、SNSを見渡してみて成功している人に共通しているのは、「取り掛かりが早かった」ということは言えると思っています。インフルエンサーと呼ばれている人たちは、ずいぶん前からたくさんフォロワーを抱えていましたから。
とにかく、TwitterでもInstagramでもなんでもいいですが、とりあえず動かしてみないとはじまらないし、はじめない限り絶対にうまくなりません。やりかたばかり考えてやらない人は一生そのままです。
実際に触ってみて、「フォロワーが増えないのはコンテンツが少ないからかな」とか「文章の書きかたがよくないのかな、それとも写真かな」とか考えるようになって、だんだんとフォロワーが増えていくのだと思います。だからまずSNSを触ってみること。一歩目を踏み出すことが大事です。
有名人がイメージと違う呟きばかりしていたらTwitterをしたことがマイナスに働くし、内容によっては炎上するかもしれません。でも、一般人は何をしてもマイナスになりにくいと思っています。もちろん、とんでもない鬼畜な言動は別ですけれど…。
個人的にはネガティブな発信は絶対にしないようにしています。なぜなら、ネガティブな発信なんて誰も欲しがっていないからです。怒りを聞いてほしい、慰めの気持ちがほしいという思いからの行動かもしれませんが、そこで共感をもらってもむなしいだけじゃないですか。情報を受け取る側の気持ちを考えたほうがいいと思います。SNSを見ている人は、自分に役に立つ情報、メリットを感じられる情報を求めていると思いませんか?