貴重な休日もウィッグデザインに没頭してしまうわけ -RITZ 金井豊さんの習慣 後編-

 

美容業界のオピニオンリーダーの一人、RITZの金井豊(かないゆたか)さん。1980年代から美容業界の第一線に立ち、カリスマ美容師ブームを駆け抜けて、美容業界の変遷を実体験してきた金井さんの習慣をうかがいました。インタビューは前編・後編の2回、ぜひ前編とあわせてごらんください。

 


 

日本女性の半数を50代以上が占める時代がやってくる

 

最近は休日もウィッグを触ってばかりいます。これがとてつもなく奥深く、おもしろいのです。日本は2020年に約半数の女性が50歳以上になると言われています。40歳から50歳くらいの女性は、20年前のカリスマ美容師ブームを盛り上げてくれた人たち。当時はハイトーンカラーが流行っていましたが、大人女性になった彼女たちが求めているのは白髪や髪のボリュームに関するお悩みを解決することではないでしょうか。

 

今、僕が研究しているのは、ボリュームを出すためのポイントウィッグです。ウィッグを販売している企業はありますが、美容師がお客さまにあわせて完全オーダーメイドでウィッグをデザインしている話は聞いたことがありません。だから、美容師がその人のためだけにつくるウィッグを打ち出していきたいんですよね。50代以上の女性の割合が大きくなる世の中ですから、美容師によるオーダーメイドウィッグは間違いなく求められると思います。

 

 

>ヘアデザインはマイナス造形、ウィッグデザインはプラス造形

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