ブランドサロン人気美容師が、学生時代を振り返る。–インプット⇄アウトプット 資生堂学園で得たものと卒業後– –後編–

 

練習に励むもよし、自分の好きなことを追求するもよし。学校や先生方のサポートにあたたかく見守られながら、自由な時間を使ってやりたいことに打ち込めるのは学生時代だからこそできること。そしてそれは、将来美容師になってからの大きな糧となります。ここでは、資生堂学園で充実した学生生活を過ごし、現在はブランドサロンでポジションを確立させて活躍をする4名の美容師にお話を伺いました。それぞれの学生時代とは?また資生堂学園で学んだことは、いまどのように活かされているのでしょう?

(前編はこちらから)

 


 

 

(左から)

apish coco/副店長

眞田 祐樹さん

同学校を卒業後、apishに入社。パーマスタイルを得意とし、お客さまからも評判を集める。綱島店オープン後は、副店長として活躍中。

 

uka/クリエイティブマネージャー

保科 真紀さん

同学校を卒業後、2006年にukaに入社。サロンワークの他、外部講習やセミナー、撮影等

で活躍中。クリエイティブ面でも重責を担う。

 

GARDEN Tokyo/トップスタイリスト

本木 亜美さん

同学校を卒業後、2006年にGARDENに入社。自身がくせ毛なこともあり、クセを活かしたカットや柔らかい雰囲気の大人カワイイスタイルを得意とし、同年代の女性からの支持も厚い。

 

MINX 銀座中央通り店/代表

木俣 翔さん

資生堂美容専門学校を卒業後、2006年にMINXに入社。最年少でMINX幹部に抜擢。サロンでは代表として手腕をふるいながら、全国や海外のセミナー活動等でも活躍中。

 

ネバーギブアップ!卒業後、何年経っても思い出すあの頃。

-学校を卒業してから、10年以上経ちますよね。みなさん、今のサロンで新卒からずっと働いていて、キャリアもポジションもすでに確立されていると思いますが、ここに至るまで、資生堂学園で学んだどんなことが、現在に活かされていると思いますか?

 

眞田:まずは言葉遣い!めっちゃ言われなかった?そういう授業もあったし。

 

本木:礼儀とか、挨拶とか。授業もそうだけど、普段から教えてくれてたよね。

 

木俣:あの授業は苦手だったな〜・・・。

 

眞田:でも、社会人としてものすごく基本的なところを教えてくれたのは、ありがたかったなと今になって思います。当たり前のことが、当たり前にできる状態で社会にでれたことは大きいですね。

 

保科:それはそうかも。マナーや言葉遣いも含めて、自分の見せ方を教えてくれたこともよかったなと思います。客観的に人からどう見られているか、好印象を与えるためにどう振る舞うかを教えてくれたことは、セルフブランディングをする上でとても役に立っていますね。特に私の場合は、40〜50代のキャリア女性が多くいらっしゃるサロンなので、若手でまだ技術不足のときでも、失礼のない振る舞いができることで救われた場面がたくさんありました。

 

 

本木:私は当時の校長先生の言葉を思い出すことが多いんですよ。海外経験も豊富で、すごくエネルギッシュで素敵な方だったんです。その人が皆の前でお話をしてくださるときに必ず、「ネバーギブアップの精神で」っておっしゃっていたのが印象的で。私、そこまでストイックな性格でもないんですけど、GARDENに入社してからもいろんな場面で「そうだよな、ネバーギブアップだよな」って思い出しちゃうんですよね。その言葉でがんばらなきゃって奮い立つんです。

 

 

木俣:先ほど本木さんが言っていた校長先生の海外にいた時の話とか、資生堂で活躍する原田さんやマサ大竹さん等の作品やショーを当時からみれて、世界で活躍するビジョンを描けたことがよかったです。そうでなければ、海外で働くイメージがわかなかったと思うんですよね。今ちょうど、会社のセミナー等で海外のお仕事とかも任せてもらっている中で、学生時代からスケールが大きく、質の高いものを観たり、聞いたりできたことが糧になっています。最初の教育で得たインスピレーションが今の自分の幅や器が大きくなっていくきっかけなのかなって気がします。

 

好きなことをとことん追求できるのが学生時代。それが将来の力になる

―最後になりますが、これからみなさんのように資生堂学園を卒業して、美容師として大きく成長していく学生の皆さんにアドバイスをお願いします!

 

 

保科:学生の頃って純粋に好きなことに毎日を費やせる日々だと思うので、無駄にしないほうがいいよ!って言いたいです。そこをどう過ごせたかで30代、40代の自分が変わってくるし、学生生活をがんばればお世話になっている親や先生が喜んでくれる。人への感謝を忘れずに、好きなことを好きなだけがんばってほしいなって思います。

 

眞田:今になって、あのときあれをやっておけばよかったなって思うことってたくさんあるんです。考える時間を少なくするっていうことですね。どうしようって悩んでいる時間がもったいないので、とりあえずやってみること!練習するならする、遊ぶなら遊ぶでいろんな経験をしてほしいなと思います。その経験が後々仕事にも必ずつながりますから。

 

木俣:まず自分のことを好きになって、いいところをアピールできるようになってほしいですね。最近、面接官をやっていても思いますが自己表現するのが上手くない子が多い。SNSとかもあるし、いろんな表現方法が今の時代はたくさんあると思うんですが、まずは学生生活の中で、人前で自分をアピールするトレーニングをしたりとか、準備をしておくともっといいのかなあと思います。

 

本木:好きなことや、強みを学校生活でも、学校の外でも見つけておくと、自信につながりますし、美容師になってからの個性にもなります。それをぜひ見つけてほしいなと思います。今の資生堂学園の学生さんに授業をしたことがあるんですけど、みんなすごく器用で上手なんですよね。アレンジとか。それを追求していけば、必ず自分の世界観を持てるようになると思うんです。今はインスタとかを使って、個性や世界観を外に表現しやすい時代だと思うので、ぜひがんばってチャレンジしてほしいなと思います。

 

今日はありがとうございました!

 

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