センス溢れるクリエイティブ美容師の中身を大解剖! 第1回siki代表伊藤竜さん
技術力やデザイン・センスに定評のある美容師さんの頭と心の中は一体どうなっているのか?
QJナビDAILY編集部では、第一線で活躍されているクリエイティブ志向の美容師さんの中身を徹底解剖。どんなことにインスパイアされているのか、どこからおしゃれなアイデアが生み出されるのか、ディープに解剖します!
第1回は、原宿にある一軒家サロンsikiの代表を勤める伊藤竜(いとう りゅう)さん。伊藤さんは、ミルクティーカラーをはじめとするナチュラルかつハイトーンのカラーが大人気。日に日に予約困難になっている人気美容師さんです。そんな伊藤さんのセンスの源とは何なのか、お伺いしました。
「ハイトーンでナチュラル」を作り上げるために徹底的にカメラを研究
実は、美容師としての手応えを感じたのはつい最近のことで、今日こうした場にお声掛けいただいたことに驚いています。
僕は、もともと馬場一馬さんにあこがれて美容師を目指していたんです。高校1年生から5年間通っていたのですが、本当に上手でセンスがあって、大好きです。新卒で念願のサロンで働くことができました。もちろん、ほかの美容師さんも職人気質を突き詰めている方が多く、辞めた今でも尊敬しています。
下積み時代に先輩たちが生み出すクオリティーの高い作品を間近で見て、刺激的な毎日を過ごせたことはとてもいい経験です。今も、やっぱりクリエイティブに強い美容師さんに惹かれますね。
スタイリストになる直前の23歳のときに転職しました。そのサロンはSNSなどの数字に強かったですし、美容室として革新的なことをやっていて勉強になりました。やる気のある人にはチャレンジさせていただける風土もあり店の中でも最年少にもかかわらず、入ってすぐに店長になりました。
その後磯田基徳と知り合い、sikiを立ち上たのですが、その際自分なりのスタイル作りをどうするか悩みましたね。磯田は、ナチュラルなスタイルが得意。僕はハイトーンのカラーをやりたかったんです。なので、そのときは珍しかった「ハイトーンでナチュラル」というのを目指そうと決めました。
で、そこからまずカメラの練習をしたんですよ。SONYのα7というカメラを使って、とにかくお客さんを撮影してインスタに上げる日々。とくにカメラに詳しいわけではなかったので、「ハイトーンだけどナチュラル」というのを、どうしたら表現できるか突き詰めるために、そのころは夜中までカメラを触っていましたね。