人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2019」。 第一回目はありのままの姿で勝負する職人美容師、OCEANTOKYO WHITE 代表/七五三掛 慎二さん
「2019年の顔はこの人で間違いない!」
2019年、美容業界を賑わすであろう、いま大活躍中の美容師に、QJナビDAILYがいちはやくスポットを当て、今後の目標などを聞く「美容師ブレイクスルー白書2019」。
第一回目はOCEAN TOKYO代表の中村トメ吉さんから推薦のOCEANTOKYO WHITE代表の七五三掛 慎二(しめかけしんじ)さん。
OCEAN TOKYOの王道スタイルとは一線を画す、バーバースタイルと卓越した技術で若い男性を中心に大人気の七五三掛さん。作るヘアスタイルのインパクトとは裏腹に、OCEANTOKYOのイメージを覆す、おっとりとした空気感。さらには、美容師の仕事やご自身について赤裸々で素直すぎる発言。
ありのままの姿で勝負する魅力たっぷりの七五三掛さん。2019年に向けて、虎視眈々と準備をされていたそう。七五三掛さんの2019年の展望とは。
Q.代表の中村トメ吉さんが2019年、ブレイクするとおっしゃっていました。率直な感想をお聞かせください。
A.「正直 “オレなの?”と思ってしまうほど、びっくりしています」
中村とは前サロン時代からの先輩で、プライベートでも一緒にいることが多いので関係性が構築できています。先輩ではありますが、言いたいことも言えるし、お互い腹割って話せるんですよね。僕の心の変化や美容師としての挫折や成長など、節目節目を見守ってくれてるから、今年は飛躍すると予感して選んでくださったのかな?
自分ではまだ全然ブレイクしてないって思ってますけどね(笑)。
Q.美容師として大事にしていることは?
A.「お客さまのかっこいいを追求して作るのが、かっこいい」
もともと美容師になりたいと思ったきっかけが「職人ってかっこいい」という所。自分にしかできない何かを形にできる人になりたいと思いました。それで目に留まったのが美容師という職業。髪型を作るのもある種の職人仕事だと思って、飛び込みました。
お客さまのカットは、お客さまのためではなく、むしろ自分のためにやってるんじゃないかと思うくらい、こだわりをもっています。次のお客さまを待たせることがしばしばあるんですが、そこは素直に謝って、満足いくまで施術させてもらってます。
そうなったのは、スタイリストになって2年目くらいのころ。売上を落としたことがなかったんですが、ある日お客さまの顔がお金に見えてきてしまい、そうまでして売り上げを追う自分に冷めてしまったことがあるんです。
僕は売り上げのために頑張れないと感じるようになりました。時間をかけて、クオリティを上げることの方が、熱量を持って仕事に臨めたんです。そこからは自分の作るものでお客さまを喜ばせたり、何か影響を与えたい、と思うようになりました。
仕事上、良いことではないと分かっているんですけど、僕は元々接客があまり得意じゃないんです(笑)。代表なのに、店販を積極的に売ろうともしない(笑)。予約してもらっても、施術に必要がないと感じたメニューが混じってたら「これは、今日やらないね」ときちんと説明してやらないことも。
作ったスタイルで僕の考えていることや狙っていることがお客さまに伝わってくれるといいな、と思っているんです。仕上がりのかっこよさが全てだと思っています。
- 1 2