人気若手オーナーが語る「独立のリアル」。いい感じ!になるサロンの育て方-LECO内田聡一郎の仕事論【前編】
LECOの内田聡一郎(うちだそういちろう)さんが会いたい人に、聞きたい話を聞く連載がスタート!
最初は内田さんがずっと動向をマークしている、SYANの野々口祐子(ののぐちゆうこ)さんとSOCOの関山善博(せきやまよしひろ)さんの3人で“オーナー”という役職の大変さや楽しさを語ってもらいました。
前編では内田さんが今一番気になる「人材育成」の話を中心に、SYANとSOCOがいい感じに見える理由を根掘り葉掘り内田さんが聞きます!
内田:今回、僕がずっと気にしているサロン、SYANの野々口さんと、SOCOの関山さんに来てもらいました。僕と野々口さんは、野々口さんの旦那さんと仲がよくて、よく一緒にごはんを食べに行ったりしていますね。
関山さんは、choki choki時代、よく撮影で一緒になる人がいるな〜という程度の顔見知りだったんです。
独立するとき、いろんなサロンさんを参考にさせてもらっていて、関山さんが独立したときに書いていたブログを発見したんです。
そのブログにものすごく感銘を受けてしまい、顔見知り程度だったのに、SOCOのYokoちゃんに、すぐにコンタクトを取って、出会いの場をセッティングしてもらいました(笑)。
関山:あのときはびっくりしました(笑)。
内田さんは美容のトップランナーで、会ったときは緊張したんですけど、話していくうちに壁を作らない人なんだな、っていうことが分かって。美容業界ってどうしても頭の固い人が多い中で、ものすごく柔軟性のある人だと思いました。それから何度かお話しさせてもらってるんですけど、毎回楽しいですね。
野々口:私も内田さんは誌面でいつも拝見していて、いつか話してみたいと思っていました。憧れの人だったんで、最初お話ししたときは緊張しちゃって何も話せなかったですね。
関山さんと私ははじめましてですね。
関山:そうですね。
三者三様の“独立”のきっかけ
−みなさんの独立のタイミングって、内田さんは2018年3月、関山さんは2015年9月、野々口さんが2013年4月ですよね?
内田:え、SYANってそんな前? 大先輩だ!
野々口:いやいやそんな。私は、もともと30歳には独立を…と、考えていたのですが、前にいたサロンでハプニングがあって、強制独立せざるを得なくなったんです(笑)。
そのタイミングが2013年。辞めて2〜3ヶ月くらいで準備して出店したので、希望通りのタイミングで独立できて、ラッキーだったのかな、って思います。
−内田さんと関山さんの独立のきっかけは?
内田:僕は一回病気になって、ドクターストップがかかったときですね。
このままだと、ずっと走り続けられなくなる、身体とメンタルがもたなくなるって思ったときに、独立が頭をよぎりました。
各方面から、独立するときは喧嘩別れだけは辞めておけ、と釘を刺され(笑)、そこから2年かけて、前のお店と話し合いをして、2018年にオープンさせることができましたね。
関山:僕はおふたりのように、どこかに所属していたわけではなく、6店舗経験をしたのちに、面貸しで働いていたんです。
そのときに、Eコマース事業をやってみたいと思ったのですが、資金力がなかったので、資金力をつけるために、オーナー業に挑戦してみようと。
やるからには、ブランドサロンと、低価格サロンをうまくマッチングさせたようなヘアサロンを目指したいと思っていました。プライドが足を引っ張るブランドサロン、流れ作業のようになってしまう低価格サロン。このデメリットを極力なくしたいと思ったんです。