そろそろ本気で美容師のワークライフバランスを考えよう

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2007年末、政府主導で「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定されてから、今年で7年目。

 

「ワークライフバランス」とは、仕事とプライベートの両方を充実させるための、バランスのよい働き方のことですが、長らく、朝は撮影があれば始発とともに出発し、帰りは練習で終電、休日はモデハン…と、そんな概念とはかけ離れていた美容業界。

 

ようやく「ワークライフバランス」の意識が高まってきている感はあるものの、まだまだ働く環境の改善が後回しになってしまっている美容室も多いのでは?

 

そこで、美容業界がさらに働きやすくなるためにはどのような改善が必要か、美容師が今企業に求めているリアルな声をリサーチ。

 

QJ ナビ編集部が「requset/QJnavi」で転職を叶えた21〜53歳までの美容師に、「あなたが考える理想的なワークライフバランスを実現するため、どのようなことを美容室に求めますか?」という質問をインタビューしました。

 

さまざまな回答の中から、美容師が美容室に求めていることは

 

1 労働時間編

2 休日編

育児休暇編

 

の3つに分類することができました。

 


 

1 自分の時間を確保したい!—労働時間編−

 

美容師が今美容室に求めていることで、最も多い回答だったのは「労働時間」についてでした。早速回答をみてみましょう。

 

「自分の時間をもう少し確保したいのですが、サロンにいるときは、目の前の仕事のことしか考える余裕はありません。仕事について冷静に振り返る時間がほしいですし、自分の将来についてなど、プライベートでも考えなければならないことはたくさんあるので、労働時間の短縮を求めます」(25歳/男性)

 

「アシスタントは営業時間が終わったあと残業代なしで終電まで練習するのが当たり前という風潮があると思います。自主的に練習するならまだしも、無理にやらせても本人の成長につながりません。だから辞めてしまう人も多いのではないでしょうか。ぜひ美容師の自主性を重んじてほしいと思います」(29歳/男性)

 

一般的な会社員と比べて、労働時間が長い印象の美容師。しかしここでは、アシスタントからベテランスタイリストまで、多数の「今後の美容業界のために労働時間を変えた方がいい」という意見が寄せられました。

 

この他にも「個人のタイムマネジメントを強化する手助けがあればよいと思います」(32歳/男性)という意見も。

 

美容業界にとって労働時間は永遠の課題。少しでも美容師全員が納得できるような勤務形態にしていけるように業界全体で考えていきたいですね。

 

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