人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「ACQUA」編
就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ。「コミュニケーション能力は友人の数に表れる」と語られた「GRADUATE」編に続き、今回は「ACQUA」の採用を担当する、伊藤和明(いとう かずあき)さんに直撃します。
求めるのは「上善如水」のコンセプトに合う人材
-新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?
そもそも、ACQUAという社名は古代中国の哲学者である老子の言葉「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」に由来しているのですが、これは「さまざまな形に変化する柔軟性を持ち、自分を主張せず、低い方へ流れとどまる水のように生きること」を意味しています。
ACQUAではそんな「上善如水」のコンセプトに合った人材を求めているので、どんな器にも対応して収まる「柔軟性」、人の上に立つのではなく人を立てるという「謙虚さ」、そして集まった一滴の水がやがて小川となり海に注ぎ込んでいくように、個々のスタッフが集まった上でその力を発揮できる「内なるエネルギー」を秘めているかをチェックしています。
それらをどう見定めるかについては、例えばよく、「性格は顔に出る、生活は体型に出る、本音は仕草に出る、感情は声に出る、センスは腹に出る、美意識は常に出る、清潔感は髪に出る、落ち着きのなさは足に出る」と言いますが、そうした随所に、その人の中身ってある程度表れてしまうんですよね。これまでの面接で何千人ものそうしたポイントに注目してきた今では、「一緒に働きたいな」という子は面接会場に入ってきた時点で感覚的にわかるようになりました。
-中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?
基本的には新卒に対して求めるものと変わりません。ただ、即戦力になり得るという部分では、お客さまに対して新卒以上に柔軟に対応できるかなど、人間的な幅を期待したいですね。中途の場合も新卒と同じくシャンプーとブローの実技テストを行いますが、そのできよりは施術中の身のこなしや仕草を重視しています。