メンズ支持率ナンバーワン! Gigi豊島春華さんの“絶対に否定しない”接客術

 

Gigi(表参道)でメンズ支持率ナンバーワンのスタイリスト豊島春華さん。メンズカットに着目し、その道を極めようと志したのは、スタイリストになりたてのころ。今では顧客の90パーセントが男性という人気ぶりです。豊島さんがメンズカットをメインでやっていこうと思ったきっかけや、男性のお客さまならではの接客術などについて、おうかがいしました。

 


 

未開拓の分野を自分の手で切り拓くよろこび

 

 

専門学校卒業後は大手美容室に10年間勤務しました。メンズカットを自分の特技として打ち出していこうと思ったきっかけは、もともとショートカットが好きだったこともありますが、イベントや知人の紹介などで出会った、他の美容室でメンズを手がけている友人たちの影響が大きかったですね。当時、メンズメインでやっている友人たちの話についていけず、「美容に関して知らない分野があるなんて」という悔しい思いから、メンズの分野を研究するようになりました。

 

メンズを自分のカラーとして打ち出していこうと決めたのは、スタイリストデビューと同時期です。当時勤めていた美容室は主に女性をターゲットとしていて、男性のお客さまはほとんどいませんでした。

 

そうした環境でメンズカットをメインでやっていくということは、新たな分野を自分の手で開拓するおもしろさがあり、ライバルも少ない。取り組んでいくテーマとして、やりがいがあると思いました。

 

メンズを担当する先輩がいないので監視の目もなく、自分らしくのびのびと仕事ができる環境だったのも、よかったですね。わからないことがあっても誰にも聞けない不便さはありましたが、現場で試行錯誤しながら経験を積み重ねることで、気づけば苦手なことも得意になっていました。

 

お客さまがつくまでの半年間は辛抱のとき

 

 

スタイリストになりたてのときは、お客さまをいかにつけるか、かなり悩みました。新人は街に出てお客さまをハントするのですが、同期が次々にお客さまを見つけて100〜150万円を売り上げていたなか、私はなかなか声がかけられなくて、売り上げは多くても30万円程度。肩身が狭かったですね。スタイリストはお客さまがいなければサロン内に身の置き場がなく、これほどつらいことはありません。

 

それでも半年くらいたつと、ホームページにアップしたスタイルを見て指名してくださる方が出てきて、男性のお客さまが増えてきました。男性はリピート率が高く、気づけば、毎日必ず一人は指名が入るようになっていました。

 

そうして1年後には、作品撮りや雑誌の仕事も増えていきました。モデルやメディアとのつながりは、別の美容室に勤める同業者の友人たちがサポートしてくれました。メンズ専門でここまでがんばってこられたのも、そうした友人たちの支えがあったおかげです。

 

>やりたいことをやるなら◯◯が大事

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング