ナチュラル押しでも埋もれない!  siki 磯田基徳さんの「#地毛風カラー」戦略

 

オープン1周年を待たずして、ナチュラル系おしゃれサロンの筆頭に躍り出た「siki」。中でも代表の磯田基徳(いそだもとのり)さんは透明感のあるダークトーンのヘアカラーを得意とし、オリジナルのハッシュタグ「#地毛風カラー」は今やインスタグラム内で2万件の投稿を超えるほど浸透しています。

 

ナチュラルテイストを好むお客さまは多いものの、ビジュアルのインパクトが重要なSNS内で注目を集めるのはなかなか難しいこと。磯田さんはいかにして「#地毛風カラー」を浸透させていったのでしょうか。

 


 

ナチュラル+αの「α」を重視するサロンを目指して

 

サロンをオープンするとき、まずお店の色をどう出していくかを考えました。当然のことながら集まったスタッフの個性はさまざま。ハイトーンカラーが好きな子もいれば、クールなスタイルが好きな子もいたし、ナチュラル系のスタイルが得意という子もいました。

 

そんな中で全員が「かわいい」と感じるものを擦り合わせて浮かび上がったのが、「ナチュラル」というワードでした。でも普通のナチュラルだと、たくさんあるナチュラル系のサロンの中に埋もれてしまう。

 

そこでナチュラルに「+α」をつけ、スタッフそれぞれの好きなものをくっつけることにしたんです。

 

ナチュラルテイストという部分でサロンとしての統一感を出しながら、それぞれの個性を大切にしていくという方針。それによってナチュラル系のサロンの中で、ひと味違う立ち位置を手に入れられたらと考えました。

 

僕の場合はちょうどオープン前くらいから、「暗いけど透ける髪色」を推しはじめていました。それもあり、オープン後は「ナチュラル+暗いけど透ける髪色」をより徹底して発信していくことにしました。

 

おしゃれじゃないけど伝わりやすい「#地毛風カラー」というネーミング

 

 

「#地毛風カラー」は「暗いけど透ける髪色」を推しはじめたときに考えたネーミングです。

 

そのころ、グレージュなど新しいヘアカラーの名前がいろいろと出ていました。僕もはじめはおしゃれでキャッチーな名前を狙って、いろいろと考えました。でも普通っぽいほうが伝わりやすいのかなと考え直し、結局このワードに。グリーンジュとかも考えたんですけどね(笑)。

 

今「#地毛風カラー」は僕が投稿したものも含め、インスタグラムで2万4千件以上になっています。

 

ぐんと伸びたのはここ最近。発信しはじめてから1年くらい経ってからです。お客さまからのオーダーも「暗くしたいです」から、「地毛風カラーにしたいです」に変わってきていて、じわじわと浸透してきているのを感じています。

 

以前からお客さまの中には「ダークトーンでも透明感が欲しい」というニーズはあったと思います。でもそれをお客さまから美容師に、一言で伝えられるワードがなかった。「地毛風カラー」はうまくそこにはまったのかもしれません。

 

>ナチュラルだからこそクオリティ高く! 地毛風デザインカラーをつくる秘訣とは?

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