新ジャンル!? アクアリウム美容師が登場!「趣味を究めたら美容の道とつながった」―CANAAN森田昌範さん

 

美容師なら趣味を強みに! とは言うけれど、せっかく趣味を持つなら自分が本当に好きなことがいいですよね。今回紹介する趣味人美容師・CANAANの森田昌範(もりたまさのり)さんが夢中になっているのは「アクアリウム」。

 

魚を飼うという行為のその先に、ハマった人にしかわからない、抜け出せないほどの深い魅力と、美容業にも通じる“何か”があったそう。もしかすると「好き」ならどんな趣味でも、美容師の仕事のプラスになるのかも。そんなことを感じさせてくれる、アクアリウムへの愛を語るインタビューです。

 


 

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アクアリウムとは?

 

アクアリウムとは水槽で熱帯魚などの観賞魚や水草・サンゴ礁などを飼育、育成すること。

インテリアとして楽しむ人も多く、最近ではアートアクアリウムと呼ばれるイベントも人気。

 

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電気代が3万円!? それでも生きものと暮らすことを選ぶ理由

 

 

魚を初めて飼ったのは小学校1年生のころです。それから今まで家に水槽がなかったことは一度もありません。美容専門学校に入るために上京したときはもちろん、アシスタントで給料が少なかったころも途切れることなく飼い続けていました。

 

今の家には玄関とトイレに小さめの水槽が1つずつ、それとリビングに大きい水槽を1つ置いています。それ以外に、犬も2匹。鳥やカメレオン、カエル、マカロニマウスというネズミの仲間などがいたときもありました。そのときはもう家がギュウギュウでしたね。

 

水槽内の環境維持には電気を使うので一時期、電気代が3万円超えていて。まわりの人に聞いたら3千円か4千円くらいだっていうじゃないですか! それには本当にびっくりしました(笑)。

 

だからアシスタントのころは、けっこう生活がギリギリでした。でも小さいころから常に何かしら生きものを飼っていたので、何も育てていないと生活サイクルが崩れてストレスが溜まってしまいそうで。生きものを世話する毎日が僕にとっては自然だし、お金以上に必要なことだと感じていました。

 

人間の手ではつくれない、海の中の神秘に魅せられて

 

 

アクアリウムは大きく分けて淡水アクアリウムと、海水アクアリウムの2つの種類があります。今僕の家にあるのは海水アクアリウムです。

 

海水アクアリウムは淡水に比べてお金がかかるし、世話が大変なんです。機材も高いし、魚の値段も高い種類が多い。水槽の水を海の環境に近づけるために、塩分濃度を調節したりまめにチェックしたりする必要もあります。

 

でも…海水アクアリウムのほうが、魅力的な魚が多いんですよね。

 

一匹、一匹、色彩や配色が違うし、性格も違う。魚だけれど表情がしっかりあるのも、海水魚の特徴。魚というよりも「ペット」という感じが強いから、飼っていても楽しいんです。

 

それになんといっても、海水アクアリウムにはサンゴがあります!

 

サンゴは魚よりも高いので、スタイリストになってから購入しはじめたのですが、当時は欲しいサンゴを買うことが売上を上げるモチベーション、みたいな感じでした(笑)。サンゴって形も色も質感も、とにかくバリエーションが豊かで美しいんですよ。

 

僕は水槽の中に自然界の状態をつくることを目指しているのですが、どこにどんな種類の、どんな形のサンゴを配置するかを考えるのは本当に楽しいです。

 

サンゴの色や形、魚の配色は、まさに自然界の神秘。

 

人間がつくろうと思っても、決して考えつかないのではないかと思わされるものばかりです。眺めているとその1つ1つに「どういう進化でこうなったんだろう?」と考えさせられて、どんどん引き込まれていってしまいます。

 

>終わりがないアクアリウムの世界は、美容業にもつながっている!?

 

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