どこで出店するのがワクワクする? 2人が選んだのは縁もゆかりもない神戸だった―SCREEN KAORIさん

 

約4年前、神戸という街に惚れて縁もゆかりもない土地にもかかわらず、その地で独立オープンをした美容師夫婦がいます。「SCREEN」の神谷 翼(かみたにつばさ)さんと、KAORI(かおり)さんです。その選択は間違いなかったようで、1年後には2店舗目をオープンし、お客さまはもちろん、スタッフも定着。神戸の街に欠かせないサロンとして存在感を増しつつあるようです。今回はそんな成長著しい4年間の軌跡を、結婚秘話も織り交ぜつつ(!)、妻でもあるKAORIさんの視点で語っていただきました。

 


 

2人揃ってワクワクしたのは未知の土地への出店

 

神谷のことは20代前半から知っていました。神谷のほうが1つ年上だったので、先輩、後輩の関係性。2人とも岡山育ちで、私はそのまま岡山のサロンに、神谷は東京のサロンに勤めていて、情報交換をし合うような仲でした。よく今後の美容師人生をどうしていきたいか、というような話をしていましたね。

 

実は結婚も、お店を出すのも、1年もかけずに決まったことなんです。話をしていくうちに、お互いビジョンの近い人を見つけたという感じだったと思います。

 

お店を出すとなって、まず考えたのがどこに? ということでした。2人の出身地である岡山か、神谷が勤めていた東京か。普通に考えたら二択だと思うのですが、私も神谷も一番ワクワクしたのが、その2つではない別の場所に出すことでした。

 

「よし、がんばれ」と言ってくれた人はいなかったけれど

 

 

お店を出すまで、神戸には数える程しかきたことがありませんでした。でも街の雰囲気がすごく好きだったんです。それで「とりあえず見てみよう」と言って、2人で神戸にきて「なんか、ここだね」って。神戸で独立することに決めました。

 

知っている人もいませんでしたし、お客さまのあてもありませんから、周りの人たちはかなり心配してくれましたね。「神戸は厳しいよ」とか、「地元愛が強い土地だよ」とか。「よし、がんばれ」と両手を上げて応援してくれる人はいませんでした。

 

でもそのときは、2人ともまったく不安を抱いていなかったです。特に私は、神谷がかなり慎重にリサーチをしてくれていたのもあって、安心して勢いに乗れていました。

 

>知り合いのいない街での出店。集客は? ブランディングは?

 

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