あなたの知らないハイライトテク! 失敗しない、内側からにじむように輝くハイライトカラーの入れ方 —読むレッスン—
インスタグラムでは外国人風ハイライトカラーを多数掲載したアカウントが絶賛人気継続中。お客さまからもそれらの画像を見せられて「ハイライトを入れたい!」とオーダーされること、増えていませんか? 「そんなときのためにも、自分なりの鉄板テクニックを持っておくことをおすすめします」と話すのは、GARDEN唯一のカラーリスト久分祐太郎(ひさわけゆうたろう)さん。
そこで今回は、夏に向けてますますオーダーが増えそうな“内側からにじむように輝くハイライト”の、失敗しないテクニックを教えていただきます。ウィービングに慣れていない美容師さんでもできる、アイデアテクニックもご紹介。もうハイライトに苦手意識を持つ必要もなくなるはず!
バレイヤージュ風3Dハイライトのつくり方
ウィービングでとったパネルの中で、明度差のある2種類の薬を塗り分けるテクニック。バレイヤージュ風のグラデーションをつくれて、毛束の中間からにじむように明るくなるハイライトカラーを施せます。塗り分けるときの境目の形が、鉄板ポイント。お客さま本人から見てわかりやすいよう、顔まわり中心にハイライトを入れていきます。
◆◆◆カラーレシピ◆◆◆
【暗めの薬剤A】
塗布部分: ハイライトの根元〜中間、ベース全体
薬剤の種類:7レベルのアッシュグレージュ:6レベルのマット
薬剤の比率:1:1+3%
【明るい薬剤B】
塗布部分: ハイライトの毛先
薬剤の種類:13レベルのアッシュグレージュ:13レベルのナチュラル
薬剤の比率:10:1+3%
1.顔周りは、斜めスライスで太めにウィービング
顔まわり1線目、2線目は斜めスライスをとり、1センチ幅程度のチップでウィービング。根元から中間に、暗めのAの薬剤を塗布する。
2.毛先には明るい薬剤を塗布
1に続けて、毛先に明るいBの薬剤を塗布。ディバイディングラインが出ないよう、Aに少し重ねるように塗る。
3.スライシングのパネルは、Vの形で塗り分ける
3線目はスライシングでパネルをとる。根元から中間に暗めのAを塗布。ハケを縦に使い、赤線のようにVラインで塗り終える。ここの塗り分けが、にじみ出るようなハイライトカラーのポイント。
4.続けて毛先もVの形で
3に続けて、毛先に明るいBをVラインに沿って塗布。同じくハケを縦に使ったり、小さめのハケを使うと塗りやすい。
5.スライシングとウィービングを交互に
3線目から先はスライシングとウィービングを交互に繰り返す。ウィービングのパネルは1、2の塗り方で、スライシングは3、4と同様にVのラインで塗り分ける。耳後ろのパネルははっきりハイライトを出したい場所なので、必ずスライシングに。
6.表面はウィービングで一周
表面の髪にウィービングでハイライトを入れる。バックに落ちる髪はホイル2枚、左右は3枚。根元から中間が暗くなるようグラデーションをつけているので、表面に入れても悪目立ちしない。
7.前髪と顔まわりのつなぎも重要ポイント
顔まわりにつながる前髪の際にもハイライトを入れる。斜めスライスでパネルをとり、3、4のスライシングへの入れ方と同様にVラインで薬剤を塗り分ける。その後、全体に根元から中間に塗ったものと同じレシピの薬剤を塗布し、終了。15分放置し、水洗。
毛先からにじみ出るようなハイライトカラーが完成!
毛先からじわっとハイライトが覗き、ナチュラルでありながらハイライトを入れた満足感もばっちり。バックは表面に入れたウィービングが立体感を演出。ハイライト初心者のお客さまにも挑戦しやすいカラーデザインに。
>ちょっと難しいなと感じたら…目からウロコの簡単テクニックをチェック!
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