ブランド名に頼らず、信頼する人のセンスを信じる—美容師のカバンの中身 Cocoon VANさん
自然体で、かっこいい人。今回のシリーズ「美容師のカバンの中身」は、そんな印象が強いCocoonのVANさんのもとにうかがいます。「ブランド名なんてわからないけれど、気に入っている」モノが、ザクッと入っていたVANさんのカバン。そこからVANさんの、飾らない美学が見えてきました。
ブランド名や流行で物を選ぶのは本当のセンスじゃない
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VANさんのカバンの中身
・毎年同じシリーズを買うチェックの手帳 ・奥さまから贈られた財布
・IQOS ・iPad ・目薬 ・サプリ類
・K-two塚本さんからもらったVITABON(水蒸気でビタミンを摂取できる)
・お客さまが働くブランドのカードケース
・お客さまに紹介されたブランドのトートバッグ
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いつからか自分を飾ることにはまったく興味がなくなりました。家具や建築が好きなので、家具屋さんなどを見て回ることはありますが、洋服や雑貨を見るために出かけるなんてことはほとんどありません。洋服にいたってはここ10年くらい、すべて奥さんチョイスのものを着ています。
そもそもつくるものがおしゃれなのと、自分がおしゃれであることは、まったく別物だと思うんですよね。
だから僕は、自分自身は最低限身だしなみが整っていればよし。なんならジャージと雪駄のスタイルで、営業に立ちたいとさえ考えています。そんな服装でもお客さまに「この人に」と選んでいただけたなら、美容師として究極の域に近づけているという証拠。もう何年もそういうスタイルでサロンに立ってみたいと考えているけれど、さすがに紹介新規のお客さまはびっくりしちゃうと思うので、思いとどまっています(笑)。
センスがあるかないかは、中身の問題ですからね。
ブランドの名前でモノを選んだり、「今はこれがおしゃれ」というような流行に飛びついたりする行為は、自分のセンスをないがしろにしているようなものです。本来持っているセンスを、限定品や流行りのブランドで武装しても、それはおしゃれ風であっても、本当のおしゃれじゃない。
美容師ならおしゃれなヘアや作品をつくって、「おしゃれだね」と言われたいじゃないですか。
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