開運案内人が指南! 仕事に愛される美容師になろう

 

もうすぐ4月。新年度は誰もが新しい門出を迎えるときです。新入生を迎える前に「変わった自分」になりたいと思いませんか? いま目指すべきは自分が変わることで、運に恵まれ仕事がうまくいく「仕事に愛される美容師」です!!! 今回はそんな「開運」をどうつかむのか、人気美容師やNo.1コーチにお話を伺いました!

(2018年2月15日発売 『リクエストQJ』3月号より抜粋してご紹介します)

 


 

開運案内人【1】TORA by grico 宮永 えいとさん

 

 

 24歳で「TORA」の店長に抜擢され、オンラインサロン「マルチバーススクール」を主宰する宮永えいとさんは、「僕は美容師になったことで開運できた」と言います。その「開運」はどうやって掴むものなのか? 最近「出世」をテーマに美容学生、アシスタントに向けてセミナーを実施したばかりのえいとさんに、開運方法について聞きました。

「開運」は一人ではできない 面白がることから始めよう

「美容師になるとすぐお金のことばかり考えがち」と話すえいとさん。しかし、そればかり考えても売り上げは上がらず、評価も上がらない。「開運」も難しいと言います。まずは何でも「面白がる」気持ちを持つことを推奨してくれました。

「僕は、高校生の時に引きこもりで、卒業アルバムで他人評を書いてもらうコーナーに、誰からもコメントがもらえないような男だったんです。そんな男が今、50万人いる美容師のなかでお客さまに選んでいただける美容師になれた。今は、お客さまを楽しませたい、当時できなかった文化祭がやりたい、そんな気持ちです」

 面白がると言っても、「日々忙しくて、やることは決まってる。そんな余裕ない」と言う人が多そうですが…。

「ああ~、それって『あるある』ですよね。アシスタントの負のループって『昨日と同じ朝練』『忙しい営業』『毎日の掃除』『同じ場所でモデハン』『毎日怒られる』とか、こんな感じだと思います。やることは変えられないかもしれないけど、実は小さなことから切り替えられるもの。朝練や掃除も自分で変化をつけられるし、モデハンも場所を変えれば気分も変わる。要は、面白がれることが大切だと思います」

 

     

 

会社と自分、お金と自分という 2方向だけでは物足りない!

 

「仕事を面白がれ」と言うえいとさん。ではなぜ、仕事を面白がると「開運」につながるのか。そこには、えいとさんが考えるその先のゴールが影響しているようです。

「僕がセミナーのタイトルに『出世』という言葉を使った理由は、最近フリーランスが増えた影響もあると思いますが、仕事の話が個人に向きすぎていると感じるからなんです。自分がサロンを引っ張っていこう、というリーダー的な人が減ってるんじゃないかな。僕は、そこにゴール設定の物足りなさを感じているんです。一体、誰のためのサロンなの? そう思うと、『お客さま』でしょう、となる。会社と自分、お金と自分という2方向ではなく、お客さまという3角形の軸を持つ、というのが僕の考える仕事の定義です。お客さまを満足させてあげたいから練習するし、楽しませたいから企画を立てる。つまり、面白がる、につながるんです。それが、gricoの売上・ブランディングのためになれば嬉しいし、その対価・通知書として、お金・出世があります」

 もう一つ、出世できない、サロンの将来性が見えないという人への思いがあると言います。 「ちゃんと、やれたことを報告できているのかな、と感じます」。

 えいとさんは、店長になって以来、会社への日報を欠かさないとか。それも自主的に始めたことなのだそう。

「僕も認めてもらいたいので(笑)、一生懸命、お客さまのため、お店のためにやることを考えて、やったことは報告する。きちんと見てほしい、という気持ちを全開に表しています」

 出世は、一人ではできない。周りに認められてこそ。

「もっと、開運して、出世できる人が増えたら、サロンをやめたり、美容師をやめたりする人が減ると思うんです」

「開運」は美容業界のためにもなりそう!

 

 

 -Profile-

宮永 えいとさん

「TORA by grico」店長。マルチバーススクール主宰。日本美容専門学校卒業後、grico入社。その後、エザキヨシタカに師事。 各ファッション誌や業界誌、ヘアメイク、セミナー等、常に第一線で幅広く活動中。

 

>>「『ありがとう』を沢山言う! 」エンタメ型成功コーチ 中野 友介さん

 

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