エザキのコトバ Vol.4 grico 松尾 拓海 × エザキのコトバ 「毎日を一の流れにしなさい」

 

gricoのエザキヨシタカさんは、

独自のコトバのチカラと行動力で美容師を魅了し続けています。

「エザキのコトバ」第四回目は、

原田直美さん、宮永えいとさん、寺尾郁哉さんに続き、

松尾拓海さんが登場。

入社3年目。第一線のスタイリストとして活躍する    

松尾さんは、エザキさんの人柄にほれて

美容師を目指したという生粋のgricoっ子。

「自分を変えるきっかけとなったエザキさんのコトバ」

について聞きました。

 


 

 

 

一流になるために

時間の使い方を意識して

 

 

「一流」の条件には

「いかに人を魅了できるか」

もあると思います。

外見だけではなく、

心まで変える力があるかどうかが

大事なんだと思っています。

 

 

 今まで一番心に響いたエザキさんの言葉は、2年ほど前に「毎日を一の流れにしなさい」と言われたこと。

 ある休日出勤の日でしたが、その日は朝からエザキさんのセミナーに付きそって、その後撮影の仕事を済ませ、さらにサロンに戻ってお客さまをカットして……。自分としてはかなり頑張った日だったんです。この言葉はその日の夜、一日の報告をしたときにいただいもの。「一流の人にしてみればこんな忙しさは普通のこと。毎日をこの日のように充実させて、習慣化すれば一流の人と同じ流れができて、君もきっと一流になれるはず」と言うのです。

 それまでは時間の使い方も適当だったのですが、この日から時間の使い方を意識するようになりました。今は移動時間にブログを書くなど、少しの空き時間も有効活用するようにしています。

 エザキさんは「時間はつくるもの」と常に意識していて、たとえば自分のセミナーのブログ記事も、前日か前々日にあらかじめ書き、セミナーが終わったらアップするだけに準備しておく。あいた時間にどんどん前倒しで仕事をこなし、積極的に時間をつくるんです。ぼくもそれを見習って行動するようにしています。

 

外見だけではなく、

心も変えられる美容師になりたい

 

 美容師になろうと思ったのは、高校生のときにエザキさんにカットしてもらったのがきっかけ。はじめて会ったとき、ぼくが欲しいと思っている言葉を先回りしてどんどん話してくださって、普段は人に話さない複雑な家庭環境のことなんかもつい話してしまいました。とにかく、120%の力で家族のように接してくれたことがあまりにも衝撃的で……。こんなふうに人と深く関われる仕事があるんだって思いました。もともと人が好きで将来は人と深く関われる仕事をしたいと考えていましたが、「美容師になってここで働くしかない」と思いました。その後は福岡の美容専門学校に入り、毎月一度はエザキさんにカットしてもらうために東京に来て、gricoに就職することを目標に頑張りました。

 ぼくはエザキさんに魅了されてこの世界に入ったけれど、「一流」の条件には「いかに人を魅了できるか」もあると思います。美容師として、外見だけではなく、心まで変える力があるかどうかが大事なんだと思っています。

 あと、エザキさんの人をみる洞察力はずば抜けています。ぼくはプラス思考でめったに落ち込まない性格。でも過去に一度だけ落ち込んだとき、出張中のエザキさんから夜中の2時に電話があって「最近どう?」って聞かれて。見透かされているようで驚きました。ぼくの落ち込んだ姿を知るはずもないのに、鳥肌ものです(笑)。でも、そうした細やかな気配りのおかげで今日までふんばってくることができました。

 毎日、どんな些細なことも見逃さず、学び続けているエザキさんの姿勢は、本当にすごい。ぼくの「こうなりたい」という理想像です。その姿が身近にあるから、迷わずに突き進んでいけるのだと思います。

 

 

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2017 NOV

Be Productive!

 

エザキさんは常に「時間をつくる」努力を怠らないといいます。「一流の人は時間の使い方が違うことを、絶妙のタイミングで教えていただきました。“一流“とは、エザキさんのように関わる人をよい方向に導ける人でもあると思います」(松尾さん)

 

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プロフィール
grico/代表
エザキ ヨシタカさん

都内有名サロンで勤務後、23歳で独立。フリーの美容師として月に340万円を売り上げる。2009年、24歳で原宿に「grico」をオープン。2016年原宿に「TORA」、心斎橋に「BECCO」を同時にオープン。 ヘアサロン「air (エアー)」の木村直人さんと共同で始めた会員制コミュニケーションサロン「Multiverse」の運営など多方面で活躍。

 

プロフィール
grico 松尾 拓海  さん

熊本県出身。高校生のとき地元の美容師にgricoの雑誌記事を紹介されたのが美容師を志すきっかけに。福岡県内の美容専門学校を卒業後gricoに入社し今年で3年目。スタイリスト歴1年。現在はエザキさんのサポートをメインで行い、店内で販売する洋服の海外買い付けにも同行。

 

 

 

(取材・文/揚石圭子 撮影/grico)

 

(リクエストQJ 2017年11月号掲載/リクエストQJ編集部)

 

 

re-quest/QJ 1月号(12月15日発売)表紙は、三吉彩花さん!

 

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