理論派売れっ子スタイリスト・伊輪宣幸さん流「女性アシスタントのトリセツ」
人を育てるってやっぱり難しい! 特にそれが異性の後輩となると、怒ったり、傷ついたりするポイントもわかりにくく、悩むことも多いのではないでしょうか。そこで今回は悩める先輩男性美容師に向けて、女性アシスタントのトリセツを紹介します。楽しく働いてもらえて、しかもデビュー後しっかり売上げられる女性スタイリストに育ってもらう、そのための5カ条を紹介!
教えてくれるのは…
AFLOAT 伊輪宣幸(いわのぶゆき)さん
2014年に指名売上600万円を達成したAFLOATトップスタイリスト。自身の成績だけでなく、伊輪チームの出身スタイリストはデビュー直後から高い売上げを上げることから、売れるスタイリストを育てる教育者としても注目されています。
「幸せポイント」を抑えれば自ずと成長してくれる
男性アシスタントは「売れる美容師になりたい」とシンプルなタイプが多いのに対して、女性のアシスタントは美容師を志望したきっかけがさまざまなように思います。例えばおしゃれがしたいとか、ヘアアレンジがしたいとか、かわいいカラーにしてあげたいとか。自分のチームの女性アシスタントに対しては、そういった本人が好きで、楽しいと思うことからサロンワークに入ってもらうようにしています。好きなことをまず深めて自分の軸をつくってから、枝葉を広げて成長していってもらえたらというアプローチです。
数字の話も女性アシスタントにはほぼしません。僕は毎日の売上げをノートに細かく書いていて、男性アシスタントがいるときには、彼にその記入を任せるようにしています。でも女性アシスタントの場合は、興味がある子以外にはノートの中すら見せていないですね。なんでこんな風に男性と女性で教え方を変えているかというと、男性と女性では「幸せポイント」が違うと思うからです。楽しいと思ったり、やりがいを感じたりできる場をこちらがつくってあげれば、あとはおのずと本人ががんばって成長してくれます。毎日見ていればその子の「幸せポイント」は自然に見えてくるので、そこに合わせてチャンスを提供してあげる。それが女性アシスタントに接するときの一番のポイントのように思います。
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