若手コンビ地球が語る「くせ毛悲話」と「刈り上げ論」 ―お笑い芸人と美容師の関係―

 

フジテレビ「テラスハウス」や「人志松本のすべらない話- 真夜中のオーディション -」などの人気番組に出演経験を持ち、「白黒アンジャッシュ」(千葉テレビ)に準レギュラーとして出演しているプロダクション人力舎所属のお笑いコンビ「地球」。今回は、パーマヘアが印象的なマグ万平(まんぺい)さんと、清潔感のある刈り上げスタイルが印象的なマントル一平(いっぺい)さんの二人組に、髪にまつわる悲喜こもごもをお話してもらいました。

 


 

あだ名は「スチールウール」 くりっくりのくせ毛が悩み

 

 

マグ万平:僕は昔からくせ毛がひどくて…。美容師さんほど信じてくれないんですけれど、この頭、正真正銘の天然パーマなんですよ。

 

マントル一平:仏かな? と思うくらい癖が強いよね(笑)

 

マグ万平:子どものころのあだ名も、「ちゅるちゅる」とか「スチールウール」とかひどいもんでした。だから、中学・高校は坊主にしていたんです。ちょっとでも伸びると髪が巻いてくるので、風紀検査のパーマの項目でひっかかることもありました。それを不憫に思ったオカンが、僕の赤ん坊時代の写真を添付した天然パーマの証明書を作ってくれていたんですよ。

ちなみに、ウチの家族はみんなストレートなんです。オカンのお兄さんだけ鬼のような、ぐりぐりのパーマなんですけど…。

 

 

マントル一平:オカンのお兄さんからの隔世遺伝とか、そんな話ある?(笑)

 

マグ万平:俺もなんでかわからんけど、そうなんよ。で、大学に入ってからは金髪の坊主にしていました。ずっと迫害されていたから、天パの自分を隠していたんです。

 

マントル一平:覚えてないかもしれないけど、最初に「伸ばしてもいいんじゃない?」って言ったのは俺だと思うよ。

 

マグ万平:そんな恩は知らん。

 

マントル一平:相談されたもん。「いいやん伸ばしたら」って俺が言ったんだって!

 

マグ万平:まあそうみたいです。

 

 

福岡美人の美容師さんが1回1000円でカット

 

 

マグ万平:大学を中退して、芸人を目指して上京したけど、お金が全然ないから、誰か髪を切ってくれる人がいないか探したんです。そしたら、地元の友人を介して知り合った女の子の美容師さんが、銀座で頑張っていることがわかりました。

 

電話したら、「デビュー前に100人切る課題があるから、切りにきて」って言ってくれたんですよ。いざお願いしてみると、「これまで何人ものくせ毛の人を見てきたけど、このレベルは初めて」みたいなことを言われました(笑)

 

その子は桑名純未(くわなまさみ)さんって言って、僕はまあちゃんって呼んでいます。彼女はぐんぐん成長して、大勢から指名されるトップスタイリストになりました。今は福岡が拠点なんですけど、月に1週間くらい東京でお客さんの髪を切っているんですよ。すごく優しい子で、「芸人として売れたらハワイ旅行に連れて行ってもらうけん、売れるまでは1000円でいいよ」って言ってくれているんです。

 

「一週間後に収録があるから」と伝えると、収録日に合わせて長さを調整してくれるし、「女の子役のコントしたいんだよね」というと「じゃあカツラ被るから、髪が出そうなところは短くするね」とか、阿吽の呼吸でやってくれるんですよ。

 

マントル一平:1000円でそこまでやってくれるなんてありえんよ。お前がまあちゃんの飛行機代を出せよ!

 

マグ万平:でも一度、浮気がばれて。どうしても収録前にタイミングがあわなくて1000円カットのお店にいったんです。担当してくれた人も、「ごめんなさい。このレベルの髪は初めての案件です。どうやればいいんですか」みたいな感じで。それこそ地獄のような時間を過ごして。

 

マントル一平:そうだろうね(笑)

 

マグ万平:後日、まあちゃんに髪をお願いしたとき、「あんたどっかで切ったろう? あんたの髪の毛切れる人なんかまともにおらっんちゃけん!」と叱られて。浮気なんてするもんじゃないと思いましたね。

 

 

>おしゃれなバーバーよりも地域密着型の床屋が好き

 

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