24時間美容漬け!伸びる美容師の「時間の使い方」 ―LAURUN/MANHOOD AIさん U29次世代美容師―
次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長するためのヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。第14回目は、とことん「質」にこだわるハイセンスサロン、LAURUN/MANHOODでわずか2年でデビューを果たし、現在はクリエイティブディレクターとして活躍しているAI(あい)さん。時間は誰にとっても平等なものですが、「時間の濃度」が違えば成果も変わる。そんなことに気づかせてくれるインタビューです。
子ども時代から「髪いじり」と「ものづくり」が好き
物心つく前から髪いじりが好きで、幼稚園児のころは先生の髪を三つ編みにして遊んでいたようです。小学校の高学年くらいからは、お友達の影響でプチコスメをはじめました。その当時、自分たちでオリジナルの少女漫画を描くことが流行っていて、毎月みんなの作品を集め、付録までつけて1冊の本にしていたんですよ。作品のテーマは恋愛が中心。成人式のとき、同級生と一緒に読み返したのですが、恥ずかしかったですね(笑)。
中学時代は合唱部に所属し、部活一本の生活。お正月以外はずっと練習していました。その甲斐あって全国大会に出場。厳しい環境でしたが、おかげで根性がつきました。そして、高校に入るころには、「美容師になる」と決めていました。興味を持っていた美容の世界で、手に職を得たいと考えていたからです。
ちなみに、そのころお世話になっていた美容師さんには、ただ髪をキレイにしてもらうだけではなく、悩み相談にも乗ってもらったりしていたんですよ。いつもパワーをもらっていたから、「私も人を元気にする美容師になりたい」って思っていました。
アルバイトの後、朝まで練習しても全然苦じゃなかった
日本美容専門学校に入ってからは美容漬けの毎日。試験前には、授業が終わってからアルバイトをして、終わったら朝まで練習するとか、そういう生活を送っていました。でも、全然苦じゃなかったんですよ。
専門学生時代の一番の思い出は、2年生のときに出場したTONI&GUYのコンテスト。校内予選をギリギリで突破して、代々木体育館でおこなわれた本戦で、特別激励賞を獲得。モデルさん選びをはじめ、スタイルづくり、衣装の準備まですべて妥協せずにやった結果だと思います。
モデルハントをするために、文化服装学院の前に4時間はりついて、スタイル抜群でロングをバッサリ切らせてくれるモデルさんを見つけ出しました。コンテストでつくったスタイルは、前下がりのショート。差し色には赤や紫。トータルバランスで見せるコンテストだったので、どうしてもスタイルがいい人をハントしたかったんです。
モデルさんには、コンテストの内容を伝えて「お願いします!素敵にします!」と拝み倒しました。快く引き受けてくださって本当にありがたかったです。すったもんだの末、コンテストで結果を出せたのが本当によかった。コンテストを通じて、「やり切る」ことの大切さと、それによって得られる達成感の大きさを知りました。