カウンセリング、変えてみない? お客さまとのイメージ共有力が高まるカウンセリングアイデア3

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お客さまにとってサロン施術はフルコース。「いらっしゃいませ」の挨拶から始まって、次のメニューがカウンセリング。このカウンセリングでワクワクしてもらえたり、安心してもらえたり、ポジティブな気持ちになってもらえたら、メインメニューである施術もスムーズに、仕上がりの満足感だって上がるはず。今回はそんな重要なカウンセリングに、今よりもうひと工夫凝らすアイデアを3つご紹介。もしもカウンセリングが苦手だな、お客さまと意思疎通が図れていないような気がするなと思っているようなら、明日のサロンワークから参考にしてみては?

 


 

『jiyume』の場合

まるで作品のようなデッサンで、お客さまの心を開いてつかむカウンセリング

 

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東京・荻窪の『jiyume』では、デッサンを用いてカウンセリングを行なっています。お客さまの目の前でスラスラ~と描く、彩り豊かなデッサンはそれだけでまるで作品のよう。さて、このデッサン、どんな役目を果たすのでしょうか。店主の沢丸保切(さわまるぽきーる)さんに伺います。

 

-デッサンを用いたカウンセリングとは、どういうカウンセリングですか?

 

カウンセリング時にお客さまとお話ししてスタイルの方向性が決まったら、それを絵に起こしてお客さまと共有するようにしています。特に初来店のお客さまや、ヘアスタイルを変えるとき、また次回提案として描くこともあります。

 

jiyumeではお客さまの「好き」をお伺いしたうえで、パーソナルカラー、造形学、顔分析を使って「似合う」を見つけています。デッサンを描きながら「好き」と「似合う」を近づけるテクニック的な組み合わせや、そのための方法をご説明して、納得いただいてから施術に入れるようにしています。

 

-カウンセリングに少し時間がかかりますし、デッサンの練習もしなければいけないですよね。なぜサロンで取り入れようと思ったのですか?

 

もともとjiyumeはわたし1人で立ち上げたのですが、スタッフが増えてきてお客さまとのイメージ共有という点で、一定以上のクオリティを保つ必要を感じたからです。それでデッサンをカウンセリングの必須内容に組み込むことにしました。

 

デッサンは練習すれば誰でも描けるようになりますし、長くても3分くらいで描けてしまうので、それほど大変ではないですよ。

 

―デッサンを取り入れた効果やお客さまの反応は?

 

お客さまにとっても、スタッフにとってもいいことばかりです。お客さまとスタイリストの間でイメージの相違が少なくなり、カウンセリングがスムーズになりました。「ちょっと違う」ということがなくなったので、切り直しやクレームもありません。

 

デッサンは最後にお客さまにお渡ししています。メッセージや、スタイリング方法やスタイルの賞味期限を添え書きすることもあり、お客さまにも喜んでいただけています。ご自宅に飾ってくださったり、家族や友人に見せてくださって紹介につながることも増えました。

 

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-デッサンも含め、カウンセリングに関する教育について教えてください。

 

「似合う」を見つけるためのパーソナルカラー、造形学、顔分析に力を入れています。そしてデッサンはそれらを落とし込むツールとして位置づけています。具体的な教育としては、座学と練習、そしてロールプレイングを繰り返すことで身につけてもらえるようにしています。結果として、今ではサロン全体の次回予約率は95%を超えるようになりました。

 

プロフィール
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店主/沢丸 保切(さわまる ぽきーる)

1981年生まれ。東京都出身。窪田理容美容専門学校卒業。都内3店舗を経て、2011年、東京・荻窪に『jiyume』オープン。現在、同地に2店舗を展開。

 

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