「コンサバな中にもモードな雰囲気を」 QUARRY・渡辺琢磨さんが考える“文化が生み出すヘアスタイル”とは?

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ファッション同様に髪型も次々と流行が変わり、ヘアスタイルを考える上で「今っぽいものってなんだろう?」と、自問自答を繰り返すことはありませんか?

 

今回、有名サロンから独立後、表参道に店舗を構え2年目を迎えたばかりの注目サロン「QUARRY」で、スタイリストを務める渡辺琢磨(わたなべたくま)さんに、ヘアスタイルの生み出し方について伺いました。

 

「さまざまなカルチャーをMIXし、自分たちならではの世界観を作り出す」ことを目指すとおっしゃる渡辺さん。独自路線を貫く氏のヘアスタイルの作り方のポイントはずばり“文化から刺激を受けること”。なぜ“文化”なのか、探ってみましょう。

 

東京のMIXカルチャーはお店のコンセプトに反映されている

 

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-出身は茨城県だそうですね。東京に出てこようと思ったきっかけはなんですか?

 

単純なんですが、中学生のときに読んでいたファッション雑誌に、服飾専門学校や美容専門学校の広告がよく載っていて、それを見たのがきっかけです。そこから「とにかくファッションに携わることを仕事にしたいな」という漠然とした夢を抱くようになりました。そして、やるからには絶対に表参道や原宿、渋谷といった一流店舗が並ぶ場所で働くぞ、という願望がありました。

 

-はじめから美容師を目指していたわけではなかったんですね。

 

そうなんです(笑)。高校卒業間近の進路を決める時期に、たまたま同級生の中で東京の美容専門学校を受験する子がいて。半ばノリでしたが、その子と一緒に美容専門学校を受験したのが、美容の道に進む最初のきっかけでしたね。

 

ファッション雑誌で見て憧れていた“裏原”と呼ばれるファッションシーンのど真ん中に携われれば、職業はなんでもいいかな〜と。たまたま選択したのが美容師だっただけなんです。

 

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-裏原の何に惹かれたんですか?

 

90年代の裏原って、ジャンル問わず、いろんなものがごちゃ混ぜになって存在していたんです。たとえばスケーターとパンクバンドっていう本来、混ざらないものが一緒に活動していたりして。そういった色々なカルチャーがMIXされること自体、東京ならではのような気がするし、その世界観が楽しそうだなって思っていたんです。そういう東京の文化に強烈に惹かれたんです。

 

-なるほど。その“MIXカルチャーに対する憧れ”が、QUARRYのコンセプトにどう繋がっているんですか? 

 

QUARRYのコンセプトは「さまざまなカルチャーをミックスした世界観を追求する」です。これは僕自身の憧れからきています。いろいろな時代や文化をクロスオーバーして、自分たちならではの世界観を作り出したいという思いが込められているんです。たとえばコンサバなスタイルにもモードな雰囲気を混ぜ込めたい、って思う。

 

>文化を知ることがカウンセリングに役立つ!?

 

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