あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.3 60店舗を誇るトータルビューティサロンNeoliveの二刀流教育

IMG_4473_1

 

厳しい修行期間を終え、晴れて憧れのスタイリストデビューへ。といっても、デビューまでの期間やデビューの基準はサロンによってさまざまです。

今回は東京・神奈川地域に60店舗を展開するNeoliveのトップスタイリスト神田桃子(かんだももこ)さんに大型サロンのスタイリストデビューの条件、教育カリキュラム、デビュー後のキャリアについて語っていただきました。多店舗展開しているお店ならではのシステムはいかに!?

 


 

技術チェックは『店舗チェック』と『技術検定』の2種類を用意

 

IMG_4454_1

 

-Neoliveさんはどんな教育システムを導入されているのですか?

 

入社したらまず、1年目のスタッフは同期全員で本社のトレーニングルームで講習会に月1~2回、出席します。ここで接客の基礎知識、マナー、美容師としての立ち振る舞い・意識をしっかりと学びます。ほかにもハンドマッサージ、ワインディング、ホイルワーク、着付け、ヘアアレンジなど技術的な講習もあります。サロンでの練習以外で技術向上ができる教育システムもここで用意しているんです。さらに同期同士での切磋琢磨する機会も得られるようにしています。

 

Neoliveではアシスタントにも歩合制を採用しています。たとえアシスタントであっても、着付けなどはお客さまにサービスができる状態ですので、1年目の時点で40万以上の給与を受け取ったスタッフもいるんです。1年目でヘアショーに参加できる機会も設けています。

 

-2年目ではどんなステップを踏むのですか?

 

2年目の初めに『ケアリスト』としてトリートメント全般やヘッドスパなどを担当。お客さまのヘアケアに対して自主性を持って取り組めるようにしています。そして『カラーリスト』と『セットニスト』に昇格するんです。これは1年目に学んだカラーやセットを『主担当』としてお客さまに施術できるシステムです。『カラーリスト』や『セットニスト』として育ったのちに、カット技術を学んでいきます。

 

-なぜ『主担当』の制度を導入されたのですか?

 

一番の目的は、デビューした時点で既に、各スタイリストにお客さまが付いている状態を作るため。またアシスタント時代からお客さまを担当することで、コミュニケーション能力や人間性を鍛えることができるんです。

 

-みなさんどんなふうに練習をされているんですか?

 

日々の練習は配属された各店ごとに行っています。基本的にマンツーマン指導。シャンプー、カラー、カットなど段階ごとに毎回チェックが入り、指導する先輩スタイリストが「もう大丈夫」と思ったら最終チェックへ進むことができます。この最終チェックは、エリアの全店長の前でモデルさんをカットするテスト。

 

-カット技術の最終チェックを合格すると晴れてデビュー?

 

はい、そうですね。私たちが合格の判断基準にしているのは、“お客さまからお金をいただけるカットであるか否か”です。ですからカットの練習をしてすぐにデビューしたアシスタントもいるんですよ。とはいえ、ほとんどのアシスタントはカットを学んでから1年から1年半ののちに、ようやく最終チェックに進むことができるんです。

 

-Neoliveさんの教育カリキュラムの特徴は何だと思いますか?

 

店舗数が多いので、技術レベルにムラが出ないようにする「技術検定」というシステムがあります。これは各店で実施するチェックとは全く別のもの。カラーならカラー検定、カットならカット検定、と月に1度技術ごとに分けて行なわれる技術テストです。しかもテスト項目がいくつも分かれている検定なんです。カット検定に関しては7項も用意されています。

 

-「技術検定」の全てに合格できる割合は?

全体の30%くらいでしょうか。トップスタイリストレベルは全て合格しています。「技術検定」に全て受かれば、「検定員」になる資格が与えられます。

 

>デビュー前に直面する挫折

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング