美容師さんの「かわいいね」が元気の素 -企画職と美容師の関係-
さまざま職業の方の髪事情をさぐる本企画。今回は企業にマーケティングソリューションを提供するダンサイエンス株式会社で企画職として活躍中の小瀬知花(こせ はるか)さんに取材しました。凛とした雰囲気の彼女が、女性美容師さんと相性がいいという理由とは…?接客のヒントが詰まったインタビューです。
手がけた商品が全国のスーパーに並ぶ
私の仕事はメーカーさまの販促のお手伝いをすることです。例えば、消費者の目を引くパッケージにするにはどうしたらいいのか、売上アップを目指すためにはどんな売場づくりをしたいいのかなどを考えています。
ときには模擬売場を作って、売り場での消費者の目線を分析し、なぜその商品を手にとったのかを調べるなど、アカデミックな手法を使うことも。販促キャンペーンを実施したあと、それを次回に生かすために、どんな消費者がどんな目的で何を買ったのかの情報を集めて調査し、クライアントに報告するのも大切な仕事です。
ちなみに今の会社に入るまでは、理美容化粧品の会社に勤めていました。メイクのインストラクターとして全国の美容師さまや美容学生の方々にメイクをお伝えする仕事をしていましたが、人として成長するためにあえて全く畑違いのマーケティングの世界に飛び込みました。
情報収集をしてお客さまへの提案資料にまとめたり、調査会社や広告媒体の方と打合せをしたりと、かなり頭を使う仕事。この会社に転職してはじめて「頭が疲れる」という経験をしました(笑)。
企画の仕事は〆切があるので、本当に毎日が勝負という感じですが、その忙しさが自分を成長させてくれていると感じています。それに、自分の仕事がカタチになって、スーパーなどの店頭に並んでいるのを見たときは感慨深いものがありますね。
髪型は信頼感&清潔感を重視
クライアントは歴史がある大手企業中心なので、身なりにも気を遣っています。私は甘い顔ではないので、奇抜な髪型をするとちょっと危ない人(笑)に見られてしまう気がするんです。クライアントに信頼して仕事を任せていただけるように、清潔感があり、聡明に見える髪型を意識しています。
昔は、ずっと別のサロンさんに通っていたのですが、あるとき東京にお店がなくなって途方にくれました。「これからどうしよう…」そう思って雑誌やへアカタログで素敵な美容師さんを探して出会ったのが現在siikaに在籍しているサトーマリさんです。あまり細かい指定をせずにお任せすれば、いい感じに仕上げてくれるし、それに似合うものは似合う、似合わないものは似合わないと本音で話してくれるところがすごくよかったですね。
サトーさんは最後のスタイリングの際、必ず「巻いてもいいですか?」といって私の憧れのフワッとしたスタイリングをしてくれます。特に私からふわっとさせたい! という要望はしたことがないので、そういう微妙なニュアンスが言わなくても伝わるところがすごく心地いいですね。
施術中の会話も自然体なので、ごくありふれた世間話から、話さないで黙っていても気を使わない、自由な空気感が、私にはとてもありがたいところです。
経験上、男性の美容師さんの場合だと、「これからどこに出かけるんですか?」「お休みは何をしているんですか??」と気を遣って話を広げようとしてくださるんですが、ありがたいと思う反面、そういう会話が苦手なので困ってしまうこともあります。
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