家族、親友、仲間…大切な人への感謝を忘れない -ASSORT GROUP 小林Kenさんの習慣 後編-
美容業界の注目を集めるグローバルサロン「ASSORT GROUP」。そのCEOとして日米中を行き来する超多忙な小林Kenさんの習慣とは? 美容師として、経営者として、最高のパフォーマンスを発揮し続けるためにしていることを紹介していただきました。インタビューは前後編の2回。今回は後編です。
自分以外は全員敵だと思っていた
僕はテキサス州のダラスで生まれ育って、名古屋の専門学校に入りました。親元を離れたのが比較的早いし、頼れる人もそんなにいなかったから一人で生きていくために必死でした。実際、自分の一人の力で人生を切り開いてきたし、味方なんていなくても平気だと本気で考えていました。自分は無敵だと思っていたんですよ。
以前は「周りの人間は全員敵」みたいな感じにとらえていました。自分は一匹狼でいい、周りと一緒にされたくないと思っていたけど、それだと疲れるんですよ。無駄にエネルギーを使ってしまって。
尖っていた僕も、結婚や独立を経て変わりました。家族とか仲間とか、大切な存在が増えていって、決して自分は一人じゃないと思ったし、もっとリラックスして生きていいんだと思えるようになったんです。それから、考え方がガラリと変わり、周りの人に心から感謝して生きられるようになりました。
人にもよりますが、サロンの経営者って自分が目立ちたくて独立することが多いと思います。それで、サロンワークや撮影で、スタッフを差し置いて主役になろうとする。大体ナルシストですよね(笑)。
そういう部分も一定の時期まで必要かもしれないけれど、ずっとそのままではスタッフは成長できません。サロンも成長できませんよね。だから僕は独立してすぐに裏方にまわり、スタッフを立てるようにしました。以降、雑誌に出たり、作品を社外に出したりしていません。それが、ASSORT GROUPがうまくいっている理由の一つだと思います。