有言実行! 月売600万円を達成した高知の女性美容師
「はちきん」とは負けん気の強い高知の女性を表す言葉。それを体現するパワフルな女性美容師さんが、高知県のRT HAIR CREATIONの新ブランド「VivieanRosso」にいました。今回は、繁忙月に売上600万円を記録した大﨑ゆりさんの奮闘記をご紹介します。
出産後も店長業務を続けたくて
高校時代はファッションやビューティ-の仕事に興味を持ち、まずは美容師として働きながらいろいろと勉強して、将来は東京や海外で活躍したいなと思っていました。そんな想いから今の会社に入社。ところが、まだ見習いの時代から、代表の山本は次から次へとチャンスを与えてくれたのです。なんと、パリのサロンで働きながら長期滞在する機会をいただいてしまいました。
憧れだったファッションの中心地、パリ。行く前は華やかなイメージでしたが、何日か過ごすと、根っこのところは高知と変わらないなって思いました。みんながオシャレってわけでもないし、訪れてみると普通の喜怒哀楽をもった人間が暮らす街なんですよね。
そのことがきっかけで、「海外に出て、世界に発信する仕事をしたいという夢を、高知でも実現できるかもしれない」と思いました。そんな想いで、作品作りに力を入れて、JHAなどのコンテストで賞もいただきました。年1、2回は刺激を求めて海外旅行へ。パリへは毎年行っていました。
25歳で結婚して、27歳で子供が生まれると状況が変わってきました。その当時のRTは、子供が生まれるとパート勤務になるのが普通。「正社員で続けたい」と希望する方がいなかったのです。私は当時店長でしたが、「絶対に店長を降りません」と宣言しました。女性美容師としてはここからが本番だと考えていたからです。代表の山本は、そんな私の気持ちを受け止め、心から応援してくれました。
お客さまの協力を仰ぎ、平日の午前中を有効に使う
育休から復帰して、隔週日曜日を休みにしていただきました。保育園のお迎えがありますから勤務時間は18時まで。仕事に使える時間は大幅に減ります。火曜日から土曜日の間にフル稼働。お客さまに平日の朝に来てくださるようにお願いしたりして、ギリギリまで予約を詰めました。
高知って共働きの家庭が多いんです。だから、「半休とって行くね」みたいに言ってくれるお客さまもいました。出産を経験したことで、お客さまとの距離が縮まりましたね。
売上も復帰前より増えました。子育てについてなど会話の幅が広がりましたし、髪質の変化なども自分も経験していたので、カウンセリングや提案の質も向上したからだと思います。
夜は子供の世話があるのでミーティングに出られないし、練習もみてあげられないし、疎外感みたいなものは感じていました。子供が熱を出してしまって、お客さまやスタッフに迷惑かけたことも。ときには、代表の山本が子供のお迎えに行ってくれたこともありました。
子育てをしながらの仕事は自分自身を成長させてくれる経験であり財産。息子が3歳のときにシングルマザーになってさらに成長できたと思います。高知は自立した強い女性が多いですから、離婚して再スタートを切ったことを話すと、お客さまの共感の渦が巻き起こり、絆はより深まっていきました。
もちろん、会社のサポートにも感謝しています。クリエイションの活動のサポート、ディレクターへのステップアップなど、とにかくいろんなチャレンジのチャンスを代表の山本が整えてくれて、それに応えていくことで、ステップアップできた部分も大きいと思います。
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