サロンをまるっと手作り!? プロ顔負けのDIY美容師

 

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「ヘアサロンをイチから自分で作っちゃった人がいる」そんな情報を聞きつけたQJナビ編集部が埼玉県の現地に向かい、ウワサのDIY美容師(Hair&Make frente!の山口 大学さん)にお話を聞いてきました。独立志向があり「モノづくりが大好き」な美容師さん必見です。

 

※DIYとは

プロではない人が自分で何かを作ったり、直したりすること。 英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語。

 


 

約30校受験して不合格! 浪人中ペンキ屋に拾われる

 

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僕はもともと美容師になりたかったわけじゃないんです。大学に進学するつもりだったので、30校くらい受験しましたが全部落ちてしまって…。しかたなく浪人してプラプラしているとき、その様子を見かねたペンキ屋の親方が、「ウチで働け」って拾ってくれたんですね。そこでお世話になったあと、ハウスクリーニングの仕事に転職。お酒が好きだったので、昼の仕事が終わってから、夜はバーで働くという暮らしをずっと続けていたんです。大体、1日20時間くらい働いていましたね。

 

美容師になったきっかけは、昔付き合っていた彼女が美容師だったから。「自分たちでお店を作っちゃおう」と思って、彼女がスタイリストで僕がアシスタントを務めるお店をやろうと考えていたんですが、準備している途中に別れちゃいまして…。でも、美容師の見習いとして働かせてもらったお店の店長がいい方で、技術の基礎を徹底的に教えてくれたのはありがたかったですね。

 

美容師の資格は、親戚がやっていた西麻布のbarで働きながら通信教育でとりました。しばらくして専門学校で知り合った人から「barを手伝ってほしい」と相談されて、埼玉に戻ったんです。美容師に戻るつもりだったのに、その知り合いのbarの立ち上げに参加して、またまたバーテンダーとして働くことに…(笑)。そこで働いているとき、今の奥さんと出会ったんですが、お義父さんが怖い人だったんで、マジメそうな仕事のほうがいいと思って美容師に戻ったんです(笑)。僕はこんな風に結構、行き当たりばったりなんですよ。

 

工事の見積もり金額に驚いてDIYを決意

 

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地元埼玉で勢いのあるサロンで3年半ほど修行し、30歳で独立しました。いざお店を作ろうということで、業者さんに見積もりをお願いしたら700万円くらいかかるって言うんですね。今思えば普通の予算なんですが、そのときは高すぎると思いました。知り合いの電気工事士さんに相談したら、「自分で作っちゃえば」と言われて、じゃあそうしようかと思ったんです。

 

窓が大きい開放的な空間で、床は木で作られていて味があって…まずは雑誌で見つけた写真や、自分で描いたラフスケッチをもとに、そんなイメージを固めていきました。お店を作ることにしたのはいいけれど、道具もないし、それを買うお金もないってことで、ホームセンターに行って借りたりしていましたね。解体から自分たちでやったんですが、天井も床もむき出しのガランとした状態を見たときは途方にくれました。「この先、どうやっていこう…全然終わりが見えないぞ」って(笑)。

 

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友達に大工さんがいるんですが、日曜日は休みなので、店に来てもらっていろいろと指導してもらいました。工事前に周囲に根回しをしておいたほうがいいことなども知らなかったから、ペンキの臭いにクレームが来たこともありましたね。お店を作りながら覚えるみたいな感じで、想定外のことがたくさん起こりました。一緒にお店をやるスタッフや知人、周囲の人に協力してもらいながら、みんなで作っていった感じですね。

 

>僕が内装を頼まれる意味はなんなのか

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