名古屋巻きから10年! 『名古屋ビューティ』の新たなカタチを追う!
サロンの店舗数は東京、大阪に次いで全国第3位(平成24年度調べ)。とくに2005年には『愛•地球博』とともに『名古屋巻き』が全国へと広まり、ビューティレベルの高さを知らしめた愛知県•名古屋市。一世風靡した名古屋巻きの流行から約10年。名古屋のヘアシーンどのように変化しているのでしょう?
気になる“名古屋ビューティの今”を知るべく取材したところ、注目するべき変化はヘアトレンドよりも、独自に進化し続ける“ヘアサロン”そのものにあったのです! しなやかに時代を先取りし続ける、名古屋の注目ヘアサロンを紹介します。
1.ライバル店を巻き込みながらYABAビューティを発信する『ラパンセ』
■プロフィール
サロン名『LA PANSEE VERT( ラパンセ ヴェール)』
URL:http://www.la-pensee.co.jp
場所:愛知県名古屋市中区栄3-23-20
オープン日:2000年6月
アンケート回答者:トップスタイリスト 服部洋季(はっとり ひろき)
- サロンのコンセプトを教えてください
「ファッションを楽しみ、オシャレを楽しむ。ヘアだけでなく、“トータルビューティを提案できるサロン”です」
- なぜそのようなコンセプトでオープンしようと思われましたか?
「まず、美しさは何と言っても“健康”が基本です。そこで、食と美容を融合させた“都会のオアシス”をつくりたいと考えました。それと同時に、“刺激的な場所”でありたいとも思いました。
この“都会のオアシス”と“刺激的な場所”を実現するために、1Fはカフェ、2〜4Fがヘアメイクサロンとフェイシャルエステ、そしてスパルーム、5Fはネイルと着付ルームを設け、トータルでビューティを発信するサロンを完成させました」
-食と美容を融合させるということですが、カフェのメニュ−にはどんなこだわりがあるのか、詳しく教えてください
「お客さまの多くが、近辺のショップやアパレルで勤務されているおしゃれな若い女性です。そういった感度の高い方に向けて、食事は日替わりのランチプレートやキッシュなどの他に、ストウブを使った鍋風のメニューもあり、お肉と一緒に野菜もしっかりと取れるヘルシーでバランスのいい提案をしています。あと、パンケーキやパフェなどのスウィーツもとても美味しいですよ」
-「ファッションを楽しむ」という部分では、どのようなアプローチをしているのですか?
「アパレルメーカーや近隣のセレクトショップとコラボして、2012年から『YABA COLLECTION(ヤバ コレクション)』という、ビューティとファッション、音楽などを融合したイベントを行なっています。第1回目は、イベントを立ち上げた僕たちラパンセだけで運営やヘアメイクを行ないましたが、そこで手応えを感じることができました。
同時に、いくつかのサロンと一緒におこなったほうが、より栄を盛り上げられると感じるようになり…。そこで、2回目からは栄のライバルヘアサロンにも参加してもらい、今では6〜7サロンと合同でイベント運営、ヘアメイクを行なっています」
-『YABA COLLECTION』は、まさに美容師がメインとなって名古屋のカルチャーを盛り上げていこう! というイベントですよね。準備期間はどのくらいかかるのですか?
「構想から反省会まで含めると、ほぼ年間を通して活動しています。去年はコレクションと連動して『ヤバフェス』というイベントを栄の複合施設で開催し、一般のお客さまにヘアアレンジのサービスをしてSNS発信するなど、いろんなアイディアを実現してきました。今年はマルシェスタイルのブースなど、美容以外の要素もどんどん取り入れていきたいですし… やりたいことが盛りだくさんで、今まさに次の構想を練っているところです」
- 今年もとても楽しみですね! サロンワークでは、そのような新しいアイディアを生かしたサービスはありますか?
「3年ほど前から、iPadでお客さまのビフォア•アフターのスタイルを撮影するようにしています。そうすることにより、カウンセリング時にお客さまの骨格や容姿に合わせたスタイル提案がしやすくなりますし、リピーターのお客さまには、今までの履歴をその場で確認していただくこともできます。
多い方になると既に18通りくらいの履歴がありますが、過去のスタイルを振り返りながらカウンセリングすることはとても好評で、スタイルチェンジに役立てていただいています。さらに、このサービスは初来店から日が浅いお客さまとも会話が弾みやすく、より親身になってカウンセリングを行なえるツールとしても役立っていますよ」
- 今後の目標をお聞かせください
「まずは今年9月の『YABA COLLECTION』を成功させること。長期的には、名古屋No.1のサロンになり、名古屋のビューティ&ファッションシーンになくてはならない存在になることです」