日本の裏側ボリビアのウユニ塩湖ヘ! 有名美容師共にヘアカット!-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.9ボリビア編-
「世界一周をしながら、1,000人カットする!」
そんな夢を抱きながら旅する美容師、桑原淳(くわばらじゅん)さんの人気連載! 毎月ひとつの国を取り上げ、美容師目線で見たその国の文化や情勢、住む人の特徴や髪質、実際にカットしてみたエピソードなどを紹介します。
こんにちは。旅人美容師の桑原淳です。
僕は現在、“さまざまな国を周って1,000人カットする”という夢を掲げ、世界を旅しています。この度、好きな美容師をしながら、「ハサミ」一本でいろんな人に出会い、経験をしたことを、僕なりの解釈で紹介させていただきます。
今回は連載初となる“南米大陸”。その南米第一カ国目は“ボリビア”です。
ボリビア多民族国(通称ボリビア)は、日本の約3倍もある大きい国。
かつてはより広大な国土面積があったのですが、周辺の国との戦争に負け続け、現在では昔の半分ほどになってしまったそうです。
首都はボリビア最大の街ラパスと思われがちですが、実はスクレという街です。
ちなみにこのスクレは世界最高高度にある首都だそうです。
それから世界で最も高い場所にあるラパス空港や、街として標高世界一のポトシ(4100m)などもあり、とにかく標高が高い国です。
富士山のちょっと上に街があると想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。
そんなボリビアは昔から豊かな天然資源を持っていることで知られていますが、現在はラテンアメリカ最貧国の1つで、東南アジアの貧しい地域と雰囲気は似ています。
僕がボリビアを訪れたのは今年の3月のこと。
その時期は日本ではまだ冬ですが、ボリビアでは夏の終わりくらいでとても暑い日々が続いていました。
合計5都市を訪れたのですが、いくつか思い出に残るストーリーを書いていこうと思います。
まず向かったのは“ウユニ塩湖”。
日本ではおそらくボリビアという国名よりもウユニ塩湖のほうが有名なんじゃないか? というくらい名の知れたあの湖です。
ウユニ塩湖のすぐ近くにはウユニという小さい街があります。通常そこの街を拠点にしてツアーを組んでウユニ塩湖に行きます。
昼は地上と空とがくっついたような不思議な世界が広がり、夜は星が一面に広がる幻想的な景色が見られます。
その景色を見るために日本人は一番綺麗に見ることができる2月~3月に押し寄せるそうですが、不思議と欧米人は少なかったです。
街でひょんなことから知り合った方にカットをお願いされ、まさかのウユニ塩湖でカットすることになりました。
ない知恵を絞り、髪の毛で塩湖を汚さずに切る方法を考えたのですが結局いい方法が見つからず毛先のみを少しカットして、髪の毛はお持ち帰りということで落ち着きました。
当日風もなく、本当に少しだけカットして写真をとってもらったのですが、とても綺麗な景色の中カットすることができて、その経験だけでも一生忘れられない思い出です。