カラー集団SHACHUの中で光る、自分だけのスタイルとは? SAKIさんが辿り着いた、カットとの相乗効果でより輝くヘアデザインの秘密
ハイクオリティのブリーチカラーが代名詞のSHACHU(シャチュー)で、トップスタイリストとして活躍中のSAKIさん。デザイン性の高いレイヤーカットとカラーを組み合わせた、センスの光るスタイルが注目を集めています。そんなSAKIさん自身は、「サロンの看板に負けない自分でいたい」「オーナーの名前だけじゃなく、自分のことも知ってもらいたい」と話すハングリー精神の持ち主。リアルスタイルを追求するスタッフが多いSHACHUの中でクリエイティブのコンテストにも初出場し、輝かしい結果を残しています。
そんなSAKIさんのこれまでのストーリーや、クリエイティブへの想いについて伺いました。
SHACHUの第一印象は「定年まで働けそう!」なサロンだった
私は地元が愛知なので、美容学生の頃は名古屋の美容室に就職するつもりでいたんです。でも、友達にSHACHUのことを教えてもらって東京に来たときに足を運んでみたら、お店の雰囲気がとても気に入って。当時、一度就職したら、定年までその会社で働くものだと思い込んでいた私は、「このお店だったら定年まで働けそう」と思ったんですよね。そこからお客さんとして毎月通っていたのですが、いつも想像以上のクオリティに仕上げてもらって、このサロンなら自分のやりたいことがたくさんできると感じました。
今、美容師としては7年目で、デビューは4年目の頃。アシスタント時代は同期や先輩が多かったので、「とにかく早くデビューしたい」気持ちが強かったです。同期が多いと、自分がその中でどういった立ち位置になるのか悩むじゃないですか。私の場合は、カリキュラムをコツコツ進めていって、先輩より早くデビューすることを目標にしていました。ただ、目標にしていた先輩もコツコツ頑張る方だったので、ギリギリ追いつくことはできず…(笑)。結局、先にデビューしたのは先輩でしたね。
デビューしたばかりの頃はフリーのお客さまにつかせていただくことが多く、それが難しかったことを覚えています。アシスタント時期は、自分と同年代のお客さまをモデルとして呼ぶことがほとんどですが、スタイリストになると幅広い世代のお客さまを担当することになりますよね。フリーのお客さまは、いわゆるSHACHUっぽいカラーを求めて来ていて、私のスタイルを好んで指名をくださっているわけではないからこそ、カウンセリングはかなり丁寧にやっていました。
そういったお客さまを自分の顧客にするために意識していたのは、接客で自分がどんな人間かを知ってもらうこと。デザインカラーは3〜5時間の長時間サロンで過ごすお客さまも多いので、自分のキャラクターを分かってもらったほうが有利だと思ったんです。私は、周りの人に“ちょっとおかしい”と言われることがあるので、あえてその“おかしさ”を出すようにしていました(笑)。それは、私だけが変なのではなくて、お客さまの中にも何かしらおかしいポイントって眠っていると思って。それを引き出して、共感してもらうことを狙っていましたね。
>衣装まで妥協なし! こだわり抜いた作品撮りが自分の求める顧客層に刺さった