大切な夢すぎて「お店やりたい」って言えなかったの! -ヘアメイクアーティストおぐねぇ-×MODEK’sのコラボレーション美容室“green STUDIO BEAUTY & WELLNESS”がオープン-
2015年6月20日にヘアメイクアーティストおぐねぇー×MODEK’sのコラボレーションサロン「green STUDIO BEAUTY & WELLNESS」がオープンしました。あの「おぐねぇー」がなぜお店を作ったのか、それがなぜ大阪なのか…ご本人に直撃し、根掘り葉掘り聞いてきました!
ドライヤーの音をBGMにして宿題をやっていました
僕の母は長野県飯田市で美容室をやっています。72歳ですけど今も現役バリバリ! 飯田市で最初にサスーンカットを持ちこんだのも多分、母。当時はすごい人気で、お店の外までお客さまの行列ができていたんですよ。美容室で普通そんなことありえないでしょ?
小学校のころ、僕は美容室のバックヤードで遊ぶのが好きでした。同級生の男子は山へ探検に行ったり、公園で野球したりしていたけど、全然興味がなかった(笑)。勉強部屋があるのに、宿題もわざわざバックヤードに持ち込んでやっていたの。ドライヤーの音とか、お客さまとの会話とか、美容室の音っていうのが、心地のいいBGMだった。子供ながらに母の仕事ぶりを見ながら「お店を持つってすごいことだな」って感じていましたね。
高校生のころにはファッション誌の影響でヘアメイクになりたいと思っていました。一度、母が受けるヘアメイクの研修にくっついて、ヘアメイク界の巨匠、渡辺サブロオさんにお会いしたことがあったんです。感動して「僕もああなりたい!」って思ったから後日手紙を送ったの。「ヘアメイクアップアーティストにはどうやったらなれますか?」って。そしたら、「一生働くんだから、寄り道してきなさい」って返信がきて。「なんだろう寄り道って…そんなの学校の先生も言わないぞ…!」って思いましたね。
それで、大学に行って4年間の「寄り道」の時間を作りました。当時はバブルで大学生がブイブイ言わせていた時代……アルバイトは50種類くらいやったし、ジュノンボーイにも選ばれてモデルをしたことも。大人の社会をぜーんぶ見ちゃいました(笑)。
卒業後はすぐにでもヘアメイクをしたかったから、2年間だけ美容室で修行して、渡辺サブロオさんの事務所に数か月お邪魔したあと、名刺と作品集を作って芸能事務所に売り込みを始めちゃったんです。